レインブーツを探し続け、無限に出てくる あらゆるレインブーツを嫌気がさすほど眺めること数日間、迷いの森をさまよう中で、ふと目に留まったのがこのレインブーツだ。
値段もお手頃だし、バイカラーのデザインも悪くない。筒丈38cmだし、意外といいかもしれない。目立ちすぎず地味すぎず、価格も高すぎず、丈も長過ぎず。街でもあまり見かけた事がないので新鮮だし。
いろんな意味でバランスがよい。
レビューも、おおむね高評価。シルエットはいかにも長靴って感じだけど、失敗のリスクは低そうな商品だ。
ということで、総合的に妥当と思える SURZO に決定した。
さて、次はどのお店で購入するかを検討しなければならない。
ロコンドは少々高いが、30日以内返品交換可。一方、他店は安いのだが返品交換不可とある。
実際に履いた事のない靴を返品交換できない店で購入するのは、相当リスクが高い。実店舗で試着できていれば問題ないが、このSURZO、検索しても、実店舗情報は出てこない。2014年春夏からデビューした、バングラディシュ生まれのブランドだそうだから、まだそれほど浸透していないのだろうか。
ロコンドなら試着ができるので安心だが、他の人が履きまくった半ば中古品のようなものを買うのは気が進まないし、返品する場合は、試着料のようなものを差し引いた額となるようだ。しかもその額は、商品によって異なるらしい。
なんとか他の店で手を打ちたい。私はTポイントカードを愛用しているので、できれば Yahoo 店の最安値で購入したいところだ。
Yahoo! で色々な店を調べていくうちに、偶然にも SURZO を扱っている、送料無料でほぼ最安値の店を探し当てた。そこはなんと、意外なことに自転車屋さんだった。
決め手となったのは、レビューを書けばポーチがもらえること。
夫はかねてから、「スケートや公園で遊ぶときに両手の空く小さなバッグが必要だ」と言っていたのにもかかわらず、ずっと購入せずに過ごしてきたため、これは願ってもないチャンスだった。
私たちのニーズに答えてくれるお店が見つかり、ようやく購入に至った。
届いた SURZO の感想
- ブーツインが余裕で出来、着脱もスムーズ。
- 普段の足のサイズでよい。中敷きを入れたらジャストフィットして、とても履きやすくなった。
- 細かい傷が沢山あり、作りの雑さは否めないが、惜しげもなく履ける。
- 持つと重いが、履いてしまうと気にならない。
- 街で見かけないので、堂々と履いていられる。(こんな長靴を普通の雨の日に履いている人も珍しいのかもしれないが。)
ちなみに、実母がこれを見て「なんだか大げさだねー!雨がやんだら恥ずかしいよ。野鳥の会の方がよかったのに」と言ったが、これでいいのだ。私がさんざん調べて考え抜いて決めた商品だと、何を言われても揺るがない。
案の定、野鳥の会のレインブーツは、あちらこちらで見かける。意外と迷彩柄を履いている人が多いのが印象的だった。
これまで、人の反対意見に動揺することが多かったが、きちんと理由を説明できて、自分が納得して選んだものであれば、自信を持っていられるのだと、今回の買い物で学んだような気がした(大げさかもしれないけど)。
そして最後に、私が購入を迷っていたときに後押しとなった夫の台詞を残しておく。
「今はとりあえずこれで手を打って、もっと気に入ったものが見つかったら、それも買えばいいじゃないか。今履いてるのがダメになったら、次に履くために持っていればいいよ。」
もうこれを買ってしまったら、後からもっといいものが見つかった場合に絶対後悔すると思って、なかなか踏み切れずにいて苦しんでいたのだが、物を買うことに慎重な夫から、こんな言葉が出るとは夢にも思っていなかった。
これでようやく、肩の荷が下りた。