帝王切開の夢

私が一番恐れている事…それは「帝王切開」だ。私の母は3人子どもを産んだが、自然分娩は私だけ、下2人は帝王切開だった。弟が 4,000g 近くあるジャンボベビーで、小柄な母の身体から自然分娩で出すのは危険とのことで、帝王切開となったらしい。昔は超音波検査はおろか、体重管理や食事制限など何の指導もなかったというから、このような事態になるのは無理もない。

「出産の傾向は母に似る」という説は本当だと思う。娘のときに微弱陣痛でお産が進まなかったのは、まさに母と同じスタイルだった。ということは、私も二人目は帝王切開という可能性もあるわけで…手術などしたことのない私にとって、身体にメスを入れることは何よりの恐怖だ。そしてお腹に残る痛々しい傷跡。二度とビキニは着られないだろう(といっても、傷がなくても着ないと思うが)。

そんなことを考えていたある日、なんと帝王切開になる夢を見てしまった。

陣痛に苦しんでいる最中、医師と助産師が何やら話し合っている。そして「これから注射します。一瞬意識がなくなると思いますけど、すぐ済みますからね」と注射器を取り出した。私は何の事やらさっぱり分からないまま戸惑っていると、いきなり腕に注射をされた。と同時に私の意識は本当に一瞬飛んで、頭の中が真っ白になった。
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4歳児の自立 〜その後〜

「Fさんちの子になる」宣言から数日が経った週明けの月曜日。娘の保育参観のため、3人で一緒に家を出た。娘は私が一緒に登園するのが嬉しいらしく、朝の仕度も張り切ってサッサと自分で済ませていた。

歩きながら、主人に今後Fさんからの誘いを断るべきか相談したが、「…分からない。そもそも4歳でけじめをつけろと言うのが無理なのかもしれないし。」と言う。「行かないように」と言うかと思ったのに、意外な返事だった。結論の出ないまま駅で主人と別れ、私と娘は保育園へ向かった。

保育参観から帰宅して間もなく、Fさんから食事のお誘いメールが来た。私はFさんに電話をした。娘が本気でFさんの家の子になりたいと言っていること、伺ってしまうと前回のようにご迷惑になるといけないので、どうしたらよいか率直に聞いてみた。
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4歳児の自立 〜 Part 3 〜

翌日、娘はまったく気にもしない様子で、いつも通り笑顔で過ごしていたが、私はまだショックを引きずっていた。「子どもの言う事にいちいち落ち込むなよ」と呆れたように主人は言った。分かっている。単なる子どもの戯言だ。分かっていても、なんでこんなに落ち込んでいるのか、自分でもよく分からない。妊娠中で精神状態が不安定だからだろうか。

一日が経ち、私自身少し落ち着きを取り戻し始めた。そうして、あれこれ色々考えた。私の子どもの頃は、どうだっただろう?母はどんな想いで私たちを育てていたのだろう???

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4歳児の自立 〜Part2〜

「今日はダメって約束したでしょ!そんなワガママ言うなら、もう連れてこないよ!早く仕度して」と叱っても、まるで耳を貸さない。挙げ句の果てには、こんなことを言い出した。「○○ちゃん、Fさんの家の子になる。」

さらに、これから生まれてくる赤ちゃんに、自分と同じ名前をつけて自分の代わりにすればいいという提案までするのだ。あまりのことに、絶句してしまった。

「もうママの子どもをやめるってこと?そしたら、もう二度と会えないね。おじいちゃんおばあちゃん(主人の両親)、いとこたち(義妹の子どもたち)、それにじぃじ、ばぁば(私の両親)にもK君にもMちゃん(私の弟妹)にも会えなくていいのね!?」と詰め寄ると、一瞬迷った様だが、「うん。」と強く頷いた。以前なら、この方法で充分効果があったのに…困ったぞ、全く効かないではないか。

「明日はとっても忙しいからごめんね、今日は泊めてあげられないの。また今度ね」とFさんが言っても、どうしても泊まると泣き始め、Fさんの足にしがみついて離れない。泣きわめく娘を無理矢理引きはがし、なんとか家に連れて帰った。

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4歳児の自立 〜Part1〜

娘が0~1歳の頃、近所のファミリーサポートの方(以下、Fさんと呼ぶ)に大変お世話になっていた。そのご縁で、サポートを利用していない現在も食事に呼んでくださり、週に1~2回、お宅にお邪魔している。現在そのお宅では、娘と同じ歳のSちゃんを預かっている。Sちゃんも、私と娘がいる方が喜ぶということもあって、Sちゃんのサポートの日に私たちを呼んでくださっているのだと思う。

いつものように食事に行った先々週の金曜日、娘は突然「Fさんのウチに泊まりたい」と言い出した。するとSちゃんまで泊まると言うではないか。当然、私は娘にダメと言い続けた。翌日も保育園だし、急に泊まると言っても着替えはないし、何よりご迷惑になる。ところが、Fさんは「うちは構わないよ。着替えならあるし、明日の朝、保育園の仕度をして迎えにきてね」と、受け入れ態勢万全だ。おまけにSちゃんのパパに電話をすると、快諾したというではないか。 娘とSちゃんは、ダイニングテーブルの下に隠れ、早く帰ってくれと言わんばかりに「じゃあねママ。バイバイ、バイバイ」と言い続けている。

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妊娠31週 〜9回目の検診・超音波検査〜

1/20(水)待ちに待った超音波検査の日。いよいよ性別が判明するかもしれない。久しぶりのワクワク感だ。

10時からの超音波検査の前に、採血、採尿を済ませ、時間ぴったりに待合室に入った。間もなくして順番が来た。部屋に入ると女医さん二人がいて、早速検査開始となった。お腹の大きさを計測したら、2週間前より腹囲は2cm、子宮底長は4cmも大きくなっていた。それでいて体重はほとんど変わっていない。

そして肝心の超音波検査。まずは先生が事務的に頭囲や腹囲を測ったり、心音を聞いたりして、全身くまなくチェックしている。「結構赤ちゃんのお腹周りが大きいね」と先生同士で話していたのが印象的だった。その後、モニターを私に見せながら、色々説明してくれた。「これがお顔ですね。ここが目です。背骨がここで、頭がかなりお母さんのお腹の下の方にあります。」というような具合だ。

「ここが足です」と言われたとき、待ってましたとばかりに「性別は分かりますか?」と尋ねた。しかし「…股のところに膨らんだモノが見えると男の子なんですが、ちょうど赤ちゃんが足を閉じているので隠れて見えませんね」とあっさり言われてしまった。確かに、両足をぴったり閉じているのが分かる。まるで娘が言うところの”おやま座り”(※小学生以降は「体育座り」と言う)をしている様だ。ドキドキして聞いたのに、拍子抜けしてしまった。。。。

超音波検査が終わって仕度をしていると、私のジーパンのお腹のリブを見て一人の若い先生が「へー、そんな作りになっているんですね!」と感心していた。もう一人の先生が「私は4年前に出産したんですけど、そのころにはありましたが、妹が出産した10年前にはジーパンなんてなかったですよ」と教えてくれた。ここ数年でマタニティウエアは急激に進化していることを改めて知った。
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妊娠29週 〜8回目の検診・助産師外来〜

1/8(金)、年明け初の検診だ。今年のお正月休みは短く、4日からレッスンが始まり、連日の激務のせいか疲れ気味で眠い。主人は昨日から出張で留守にしているため、娘を保育園へ送って行ったその足で病院へ向かった。

今日は始めに採血があった。朝食を食べずに来てくださいと指示があったので、空腹のまま採血をし、その後検診が始まるまでの間で朝食を食べた。10時半、時間通りに検診が始まった。今回はいつもと違う助産師さんだった。

お腹のかゆみがひどくて尿素入りクリームを塗っているが問題ないかと尋ねると、お腹の上から塗るだけだし問題ないとのこと。医師にも確認を取ってくれ、やはり大丈夫だとの答えだった。お腹を見てもらったところ、以前、突然お腹にできた赤い筋は、乾燥による一時的なもので妊娠線ではないと言われ、ホッとした。

最近立ったまま靴を履こうとしたり、寝ている時に突然足が吊るようになった。娘の時も足が吊ることはあったので「いよいよマイナートラブルの始まりだな」と妊娠後期を実感しているところだった。助産師さんによれば、足の血流が悪いためだという。お腹が大きくなることにより足のつけねの太い血管が圧迫され、血流が悪くなると足が吊りやすくなるらしい。私の足を触って「冷え気味ですね」と一言。対策としては、足を冷やさないようにすることと、あぐらをかいて、足のつけねをストレッチすると効果的なようだ。

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お腹のかゆみ対策

いよいよ2010年、出産の年に突入した。今年は色々あるだろうなぁと、身の引き締まる思いで元旦を迎えた。

お正月は元旦から3日まで私の実家で過ごした。その時、お腹が乾燥して白い粉を吹き、異常なほどのかゆみに苦しめられた。馬油をこまめに塗ってもダメ。かゆくてお腹を掻かずにいられない。衣類がお腹に触れるのさえ不快で、できることならお腹を丸出しにしていたいほどだった。

そんな私を見かねた母が尿素入りクリームを買ってきてくれた。勝手に薬局で買ったクリームを塗って害にならないかと不安に思ったが、「それ乾燥のかゆみでしょ?尿素入りクリームなんて年寄りも使うクリームなんだから大丈夫だよ!」と薦められ、試しに使ってみると、嘘のようにピタッとかゆみが治まった。いつも背中をかゆがっている主人の背中にも使ってみたら、主人もかゆみが気にならなくなったようだ。なんという速攻性だろう。恐るべき効果だ。

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