私が一番恐れている事…それは「帝王切開」だ。私の母は3人子どもを産んだが、自然分娩は私だけ、下2人は帝王切開だった。弟が 4,000g 近くあるジャンボベビーで、小柄な母の身体から自然分娩で出すのは危険とのことで、帝王切開となったらしい。昔は超音波検査はおろか、体重管理や食事制限など何の指導もなかったというから、このような事態になるのは無理もない。
「出産の傾向は母に似る」という説は本当だと思う。娘のときに微弱陣痛でお産が進まなかったのは、まさに母と同じスタイルだった。ということは、私も二人目は帝王切開という可能性もあるわけで…手術などしたことのない私にとって、身体にメスを入れることは何よりの恐怖だ。そしてお腹に残る痛々しい傷跡。二度とビキニは着られないだろう(といっても、傷がなくても着ないと思うが)。
そんなことを考えていたある日、なんと帝王切開になる夢を見てしまった。
陣痛に苦しんでいる最中、医師と助産師が何やら話し合っている。そして「これから注射します。一瞬意識がなくなると思いますけど、すぐ済みますからね」と注射器を取り出した。私は何の事やらさっぱり分からないまま戸惑っていると、いきなり腕に注射をされた。と同時に私の意識は本当に一瞬飛んで、頭の中が真っ白になった。
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