この店員、やたら詳しくマニアックな人で、「販売のプロ」と呼ぶに値する、見事な接客だった。LUMIX FX60 か Cybershot DSC-TX1 で迷っているこちらの用途を伝えると、「お客さまのニーズには、どちらの機種も合いません」とキッパリ。「運動会などでお子様を遠くから撮るなら、ズームのスピードが速いものがオススメです。」
そこで薦められたのは、オリンパス μ-7010 JOURNAL STANDARD とフジフィルム FinePix FX-F200EXR だった。全く想定外だった。
主人は店員の詳しく分かりやすいマニアックな説明に、めずらしく感心しきりといった様子で聞き入っていた。ちなみに私の気に入っているサイバーショットは接写が非常に優れており、たとえば保険の方が車の傷を証拠に収めるなどの写真にはうってつけだという。他のメリットとしては操作性が良いこと、また、撮った後にスライドショーや手書きで文字や絵を書いて楽しめるといったメリットがあるらしい。
もうひとつのサイバーショットで主人が薦めたレンズの大きなタイプは、広角に優れているそうだ。この店員さんはお城を撮るのが趣味だという。「大きなお城を撮るために、わざわざ自分が離れて撮らなくても、これなら手抜きができるんで、そういう方達には非常に評判の良いタイプになっております」
ちなみにルミックス FX60 は8倍ズームで他の機種に比べて、遠くのものをより大きく写せるという。ルミックスについては、それ以外特に何も説明はなかった。
「聞いてよかったです、ありがとうございます!」などと、主人にしては本当にめずらしく御礼まで言って店を後にした。
「オリンパスもフジも、カメラ専門だからな。パナソニックとソニーはやっぱり家電屋ってことか」などと言い、やたら納得している。