富士急ハイランド

ここ数年、正月明けの3連休に家族で出かけるのが恒例になっている。ガーラ湯沢でスキー、東武動物公園、さがみ湖リゾートプレジャーフォレストに続いて、今年は富士急ハイランドに行ってきた。 ジェットコースター好きの次女の身長がようやく 130cm を超え、乗れるアトラクションも増えたので、絶叫マシンに定評のある富士急ハイランドで思い切りスリルを満喫させてあげられると思ったからだ。

富士山
早朝バスの車窓から。綺麗に富士山が見えました

実のところ、私は絶叫マシンは大の苦手だ。去年、次女と二人で「としまえん」に行ってバイキングやジェットコースターに乗りまくった時、酔い止めを忘れて仕方なく呼吸法とメタ認知を駆使して何とか乗り切った。翌日、異常なまでの全身筋肉痛に襲われてボロボロになった記憶が蘇る…。しかし今回は夫も同行するから大丈夫だ。午前中は絶叫系チーム(夫と次女)と、のんびり系チーム(私と長女)に分かれて行動した。

富士急ハイランドでは、顔認証システムが導入されており、入場時に上半身の写真を撮影する。アトラクションの入場時には、顔認証でパスできるのでチケットをいちいち出さずに済み、とても便利だ。

お昼に夫・次女チームと合流したとき、意外なことに次女は憔悴しきった顔でうつろな目をしていた。聞けば最初に「ええじゃないか」に乗り、続けて「鉄骨番長」「高飛車」と次々に絶叫マシンに乗せられ、ゲームで例えるとライフがほぼ0に近い瀕死の状態だった。「もう絶叫マシンは乗りたくない・・・」とメソメソ泣きだす始末だ。ちなみに一番怖かったのは、一番最初に乗った「ええじゃないか」で、いきなり想像を絶する強烈な先制パンチを食らったショックは計り知れず、足がガクガク震えるほどだったらしい。高所で予測不能な宙返りや逆回転が入り混じり、足もブラブラして放り投げられる状態となるらしく、夫も想定外の怖さだったと証言していた。

また、「高飛車」は “最大落下角度121度” が、ギネス世界記録に認定されたそうだ。次女の報告によると、”東京スカイツリーからうつぶせの状態で落下する感じ” で、「ええじゃないか」の次に怖い乗り物だったそうだ。

午後からは一緒に行動し、家族全員で「ド・ドドンパ」に乗った。 時速180Kmの世界最速コースター。スタート時点で一気に加速し、頭が混乱・思考停止するほどの衝撃!!息が出来ず何の抵抗もできない。途中の空中回転がゆっくりに感じて楽に感じるほど凄まじいスピードだった。1分30秒ほどで終わったのが幸いだった。悪い憑き物が落ちたような感じだ。

夫は「せっかく来たんだから、苦手とか言ってないでフジヤマに乗ろうよ。乗らずに後悔するなら乗って後悔したらいい。気持ち悪くなったらなったでいいじゃないか。後で笑い話になる」と夫がこれまでになく珍しいポジティブな提案をしたため、「それなら意を決して絶叫マシン最高峰のフジヤマに乗ろう!」と前向きな空気になったのだが、残念ながらフジヤマは最終受付に間に合わず乗れなかった。・・・後になって冷静に考えると、あれに乗っていたら無事に帰ってこれなかった気がする。何とか生還したとしても、翌日から1週間ほど体調を崩し、日常生活に支障をきたしていた可能性は大いにあり得る。神様かご先祖様が、「さすがにこれは、お前には乗り越えられない山だから、やめときなさいよ」とストップをかけたのかもしれない。

富士急メリーゴーランド
メリーゴーランドでホッと一息

絶叫マシン以外のアトラクションでは、「富士飛行社」という乗り物が一番好きだった。富士山の絶景が広がり、本当に飛行機の比翼に乗って空中遊泳しているかのような気分が楽しめた。私は気に入って2回体験した。係のお姉さんのガイドも手慣れており、早口でユーモアがあり面白かった。

新世紀エヴァンゲリオン館?では、グッズ販売や原画、模型の展示や、プロジェクションマッピングを公開していた。当初、長女はエヴァンゲリオンに興味がなかったものの、原画はやっぱり素晴らしくて、「なんでこんな生きているように描けるんだろう」と興味深々で鑑賞していた。これをきっかけに、長女はエヴァンゲリオンの登場人物のイラストばかり描くようになり、6月公開予定の映画も観に行きたいと言っている。

二分の一成人式
フジヤマブルーとのハイタッチに応じる次女

次女が今年2分の1成人式ということで参加した成人の日のイベントでは、機関車トーマスのキャラメル缶が当たった。 檀上に上がっても次女は無表情で、キャラメル缶を手に、富士急ハイランドのキャラクターである「絶叫戦隊ハイランダー フジヤマブルー」と形式的な握手をしていた。10歳にもなるとクールなものだ。

来年は長女が受験なので行けないだろうが、またいつか家族でどこかに出かけられるといいと思う。

富士急ハイランドは初めてだったし、事前リサーチ不足で効率の良い遊び方ができなかった。反省点をここに記しておく。

反省点

1. 我が家は高速バス+フリーパスチケットをネット購入した。 バスは渋谷発 6:45 で予約したが、私たちを含めて3組しかいなかった。 9:00 前には現地に到着したものの、開園時間までの待ち時間を持て余してしまう。

2. 開園は 9:30 だったが、アトラクションによって営業時間が異なり、11時開始のものもある。人気の絶叫マシンは 9:30 から営業しているが、絶叫マシンの苦手な人は、早く着いても待ち時間が長くなるだけだ。 もっと後の時間で行けば十分だった。

3. 閉園時間は 17:00 ~ 17:30 と早め。人気アトラクションは待ち時間が長いため 16:30 には最終受付となり、ほとんどのアトラクションは閉園時間前に店じまいになる。混みそうな人気アトラクションは、早めに回ることをお勧めする。

4. 帰りのバスを 18:28 発で予約したが、1時間早い便にすれば良かった。 閉園時間からバス出発の時間まで1時間ほど空くので食事をして帰るつもりだったが、店も同時に閉店するため、時間を持て余してしまった。 高速バスの待合室で唐揚げや、ほぼ具無しの焼きそばなどは売っているが割高。自販機の飲み物も高いので買う気が失せる。飲み物と食べ物は、多めに持って行くべきだった。(甘いものより、梅昆布やするめ的なしょっぱいものは空腹を紛らわせのに良い)

5. バスの待合室は大変混雑しており座れず、立ちっぱなしで待つことになる。バスの到着アナウンスが何便も次々と行われるため、しっかり聞いていないと乗り遅れるので注意。バスが遅れているアナウンスが相次いだため、うっかりトイレに行っていて、乗り遅れそうになり冷や汗をかいた。

6. 顔認証でチケット予約をすれば、開園30分前に入園できる特典付き。ただ、これは何度も言うが絶叫マシンに沢山乗りたい人にはおススメだが、そうでなければ必要ないと思う。

これから富士急ハイランドに行こうと思っている人へ、何かの参考になれば幸いです。

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