娘はパズルが大好きだ。パズルを与えると、かなり集中して飽きずに何度でも作って遊んでいる。
きっかけは、2歳になったばかりの頃、大戸屋でもらったパズルだった。子どもには、おもちゃをくれるという嬉しいサービスがあって、かごの中に入っていた様々なおもちゃの中から、娘自ら選んだのがパズルだった。そのときは、きっとそれが何なのか全く分かっていなかっただろうし、親の私たちも「へー、意外なものを選んだな」と思っていた。
最初は私たちが作っているのを見ているだけだったが、だんだん自分ひとりで作れるようになった。そうしたら、すっかりハマったらしく、どこへ行くにもそのパズルを持ち歩き、毎日のようにパズルで遊んでいた。
以来、祖父母や叔父、叔母などから、いくつもパズルをもらった。30P〜50Pのパズルも楽々こなすようになり、それ以上のピースで3歳児ができそうなパズルが見つからない。
そこで夫が買って来たのは、108Pの普通のパズルだった。
こんなの、大人だって難しいのに娘には無理だと思っていたのだが、一緒に作っているうちに、人物の部分だけはひとりで作れるようになった。これもまた気に入って、毎日作っていた。一度作り出すと、全部できないと気が済まないようで、下半分だけ娘が完成させ、上半分の風景は私が作る羽目になる。これが少々面倒なのだが、こちらも頭の訓練になる。
じつは私も高校生の頃、誕生日に友人からもらったパズルがきっかけで、良く作っていた時期があった。今でも家には1000Pのオードリー・ヘップバーンのモノクロのパズルが飾ってある。オードリーの写真以外はほとんど真っ白なので、半分牛乳パズル状態。完成に至までにずいぶん苦労したから、その分思い入れも強く、未だに処分できずにいるのだ。
最近、娘がそれがパズルだということに気付き、「○○ちゃんも、これやりたーい」としつこくて困っている。これをばらして、もう一度完成させるなんて、無謀な挑戦だ。それだけは勘弁してもらいたい…。