赤ちゃんの肌荒れ

11月中旬、間もなく娘は4ヶ月になる。ずいぶん表情が豊かになってきた。笑うとまではいかないが、こちらがあやすとはっきり反応を示すようになった。
ことに最近、おしゃべりが多くなった。しきりに声を出して何やら一生懸命話しかけてくる。
感情を表すかのごとく、様々な声を出すようになり、そのバリエーションは日ごとに増えている。
いつの間にか手や指をしゃぶるようにもなった。げんこつを口に突っ込んでいる時もある。
足がとても活発に動く子で、つねに足をキックするようにジタバタやっている。
「これだけ足が強いと、きっと寝返りが早いよ」と言われることもしばしばだ。

今の所、病気もせず、すくすくと成長している。
ただ、一点だけ気になることがある。

それは「肌荒れ」だ。
このところ 急に乾燥してきたせいか、ある日突然 頬がかさつき始めた。
そうかと思えば肉付きのよいあごの下は ぐじゅぐじゅと湿っぽく、あせものように赤くなっており痛々しい。
特に首のしわの間は汗や汚れが溜まりやすいこともあって、なかなか治ってくれない・・・

汗ばむあごにガーゼを挟んだり、日に当てて乾かしたり、桃の葉ローションを塗ったりして対処し、いくらか良くなったと思ったのもつかの間、次第にかゆみが強くなってきたらしい。
今度は顔や首を掻きむしるようになってしまった。

引っ掻き傷が絶えず、ひどい時には傷から血がにじんでいることもある。爪をこまめに切ってやるのだが、治っては傷を作り・・・の繰り返し。
困って、とうとうミトンを手に被せてしまった。
はじめは「ミトンなんて過保護だ」と言っていた夫自身がミトンを買ってくるほど、娘はしょっちゅう痒がってボリボリ掻いている。。。

これまで特に顔に何かを塗ってやらなくても何の問題もなかっただけに とても心配だ。
私が保湿のために化粧水やクリームを塗ろうとすると、夫が「待った」をかけた。
「自分で必要な油分を分泌する力がなくなるから」と、夫は保湿してやることに前向きではなかった。
そう言われるとこちらの手も止まってしまう。でも、肌荒れを放っておく勇気もない。
赤くかさついた娘の頬や、じゅくじゅくした赤い首を見つめては、どうしたものかと溜め息をついていた。

そんなある日、3、4ヶ月検診があった。そこで保湿に関して保健師さんに相談した。

保健師：「赤ちゃんの皮脂分泌は、お母さんのホルモンの影響によって生後１〜２カ月は多いのですが、４カ月頃から減少し始めるのです。赤ちゃんの皮脂量は、大人の約１/３しかありません。だから、足りない皮脂は補ってあげていいんですよ」

そして保湿には、ワセリンがいいと教わった。乾燥によって肌のバリアになる皮脂が足りなくなっているので、軟膏状のもので肌をガードするのがよいとのことだった。

また、ミトンは外したほうがいいと言われた。手指が不自由になることでストレスになる上に、指しゃぶりをしようとミトンごとしゃぶってしまい、唾液で汚れて不衛生だからだ。

「ひっかき傷をつくらないようにすることより、ひっかく原因をつきとめて治してあげることが大事ですよ」という保健師さんの言葉には説得力があった。

さっそく薬局でワセリンを買って帰った。これで肌荒れが改善されるといいのだが・・・。