赤ちゃんのアトピー疑惑1

ワセリンを塗って数日、肌荒れは一向に良くならない。
娘の頬のかさつきや赤みは やがて湿疹となり、その範囲はじょじょに広がっていく。
ワセリンを塗っても、他の保湿剤を塗ってもまるで効果はなく、症状はどんどんひどくなっていくばかりだ。

娘は かゆみのせいか夜中に起きる回数も多くなり、首や顔をしきりに掻いては泣いていた。
娘の肌荒れは、乾燥性のものかと思っていたが、どうもそれだけではないかもしれない。

・・・もしかしてアトピーではないだろうか?

そう思うといてもたってもいられず、アトピーとその治療法について色々なサイトを検索した。

一般的には軽いステロイドを使って短期的に治療するようだ。
しかし一方ではステロイドの副作用の恐怖について切々と語り、ステロイドを使わない治療を薦めている医者もいて、どちらを信じていいのか分からず混乱するばかりだった。

そんなある日、ついに首から胸元にまで、広範囲に細かく赤い発疹が出てしまった。
このときばかりは病院嫌いの夫も
「早いうちに医者に診せて、アトピーかどうか判断してもらったら」
と心配そうな面持ちだった。

翌日、出産した大学病院へ娘を連れて行った。

皮膚科と迷ったので受付で症状を話すと、まずは小児科で診察を受けてください、と言われた。必要があれば皮膚科を紹介されるだろう。

問診票の記入を終え、娘の体重、身長、体温を測る。
そして小児科の医師に肌の状態や発疹を診てもらった結果・・・

「軽いアトピー体質」と診断された。
アトピーという言葉に、あらためてショックを受けた。

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