予定日から5日過ぎているが体温が下がらず、胸が張って痛い。ひょっとしたら、、、という段階の話。
前回の流産の経験から、妊娠検査薬はきちんと予定日1週間を過ぎてから使おうと思っていた、そんな日曜の夜…。
夕飯時、突然娘が会話の途中で、カーテンの上を見つめて「あ。あかちゃん」と言ったのを私は聞き逃さなかった。「え!?」と思わず娘の顔を見たが、主人との会話の最中で、娘も何事もなかったかのように別の話を始めた。
気になって、後で娘と二人のときに尋ねてみた。
私:「さっき、赤ちゃんって言わなかった?どうしたの?」
すると娘は照れたような、気まずそうな、言いづらそうな顔をしてこう言った。
娘:「・・・さっきね、あかちゃんがみえたの。あかちゃんがね、カーテンの上からシューってママのところにきたんだよ。」
娘はそうは言いつつも、自分でもちょっと可笑しいことを言っていると思っているらしく、照れくさそうに笑いながら「ごめんごめん」などと言葉を濁していて、おもしろかった。通訳すれば、「そんな変なこと言って可笑しいよね、ごめんね」というところだろうか。
私:「そうなんだ。あかちゃんが見えたのか、ママのところに来たの?」
娘:「・・・もしかして、あかちゃんママのおなかにきたんじゃない?」
私は思わず嬉しくなって、「そうか、あかちゃんきたのかもしれないよね。そうだったら嬉しいね」と答えた。
「○○ちゃん、あかちゃんができたらプリンちゃんって呼ぶ」と娘も嬉しそうに笑った。さらに、娘曰く赤ちゃんは「女の子」だという。
そんなエピソードがあった今回の妊娠。結果的に本当に赤ちゃんが来たから不思議なものだ。じつは当初、このエピソードを主人に話したが、子どもの戯言と まともに取り合ってくれなかった。
そして、翌日になって主人はこんなことを言ってきた。
「さっき娘に聞いてみたら、あいつ、赤ちゃんがオレのお腹にいるって言ってたよ(笑)」
ちょっとぉ…話が違うじゃないのよ!娘にもう一度尋ねてみた。すると。。。
娘:「うん、あかちゃんパパのおなかにいるの。ママのおなかにはいないよ!」
主人:「ねー!赤ちゃんは、パパのお腹にいるんだもんねー!」と二人でニヤニヤしている。
ショックだった。メルヘンな気分も一気に吹き飛んでしまった。もう二度と、メルヘンな話はしないと誓った。