安定期まっただ中。おかげで以前より身体が軽く、まるで妊娠前のような体調の良さを実感している。仕事が続いても疲れることもなく、怖いくらいに元気ハツラツだ。つわりが軽いタイプだったとはいえ、今思えば妊娠初期はやはり体調は思わしくなかった。動くなら今だと思っている。そして、今この時を大切にしようという思いが強くなって、一層仕事に身が入る。いい集中力だと我ながら思う。もしかしたら、今までで一番仕事が面白い時期かもしれない。
子どもが生まれてからは仕事を休まなければならない。思うように動けない。やりたいことも制限される。
スーパーで若いお母さんが近所のおばさんと話しているのを聞いた。
「下の子を預かってもらっているうちに買い物に来たんですよ」
「大変よね〜、なかなか自由に動けないだろうけど、仕方ないわよ。今はガマンするしかないわね」。。。子どもがいたら、やっぱり最低一年はやりたいことをガマンするしかない。頭では分かっている。しかし正直言うと、覚悟できていない自分がいる。大きくなっていくお腹、日々感じる胎動。成長している我が子を思って幸せを感じることも事実。無事に生まれてきてほしいと切実に願う。
一方、今まで積み上げてきたものを一旦置いておかねばならないことへの焦り、不安も日々募っていく。
相対する感情が交互に襲ってくる。仕事も自由にできて、お腹に子どもがいる今が一番幸せなのかもとすら思ってしまう。
仕事を休んでいる間、今と同じように勉強はできなくても、子育てでしか経験できない素晴らしい何かを見つけられるといいと思う。それに子育ての合間にできる勉強だってあるはずだ。今まで仕事に追われて後回しにしてきたこと・・・沢山のCDを聴いて曲の知識を増やす、あるいはパソコンの技術を身につける、語学の勉強をする、汚い字を治す、今まで覚えた仕事のノウハウをまとめる、仕事で必要な資料等の整理やテキスト作成・・・今考えられることはこのくらいだが、家で出来そうなことは探せばいくらでもあるのだ。
たまには子どもを夫に預けて、数時間だけでも先生のお宅にレッスンの見学に行くことだって可能だろう。これからは受け身ではなく、自ら積極的に行動し、学んでいく必要が出てくる。そうすれば、今まで引っ込み思案だった自分も、いい意味で図々しく、たくましくなれそうだ。
そんな風に考えたら、産休のブランクも悪くないかもしれない。実際、子育てがあまりにも大変で、勉強なんて手に付かないことになるかもしれないが、その時にまた対応していけばいい。仕事復帰がスムーズにできるかどうかは、私次第。。。
こんな事ばかり書いていると、子どものことはそっちのけのように思われるかもしれない。それでも今の私にはこう考えることで、精神的な意味で子どもを迎える準備を万全にしていかなければ、出産、子育てが怖くて仕方ないのだ。
とにかく、今しかできないこと、そしてそれが出来る環境、支えてくれる人々、順調に育ってくれている我が子に感謝して、一日一日を大切に、精一杯頑張ろうと思っている。