妊娠が発覚してから、街やスーパーマーケットで見かける子連れのお母さんがやたら目に付くようになった。気になるのは、お母さんたちの服装や髪型。私は以前から、子育てをする女性のイメージを持っていた。それは「着る物はヨレヨレで、化粧もせず、美容院にも行けず、それ以前に痛んだ髪にも気づかず、伸び放題の髪の毛を輪ゴムで束ね、デカイ声を張り上げて子育てに全力投球です!!」というものだ(これは、ほとんど偏見に近い)。
内心、そんなの絶対嫌だと思っているのだが、自分もそうなりそうで怖いとも思っていた。それで、自分と同い年くらいのお母さんって、どんなだろうと気になって見ているのだが、実際はイメージと違い、キレイな方が多い。一見、子持ちには見えないような人もたくさんいる。
要するに、本人の心がけ次第ということだろう。
続いて、お母さんが連れている子どもに目がいく。私は元来、子ども好きな性質なので、目が合えばニッコリ微笑みかける。どの子も顔立ちはさまざまなのだが、汚れのない澄んだ瞳はみんな同じだ。「自分もいずれこんな風に子どもの手を引いて買い物に出かけるようになるのかなぁ・・・」と、ぼんやり想像するが、まるで実感が湧かない。
・・・そもそも、自分のお腹の中に命が宿っていることさえいまだ信じられないのだから無理もないか。