夫がついにお台場のガンダムベースへ子ども達を連れて行った。
長女の Yummy は友達と行ったことがあり、実物大ガンダムのオブジェが発光する様子を映像に収めて見せてくれたことがある。「今度、パパと行きたい」と言われつつも、目的もなく行くのを渋っていた夫だったが、次女が「ガンダムベース限定モデルのプラモデルを作りたい」と言ったことによってガンダムベースに行く理由が見つかり、ついに聖地に赴くことを決めたのだった。
ここからは長女談だが、あの出不精の夫が「ここだったら何時間でもいられる♪」と嬉しそうにガンダムベースを楽しんでいたらしい。
長女の希望でガンダムカフェに行き、お目当てのモデル「HG 1/144 ガンダムベース限定 ユニコーンガンダム ペルフェクティビリティ(デストロイモード)」を購入して、夜7時過ぎに3人で元気に帰宅した。夫は「疲れた…。もううんざり」とか、うなだれたような様子も見せず、明るい雰囲気の中、3人笑顔で帰ってきた。充実した一日を過ごせたことが伺え、行って良かったと、私も嬉しい気持ちになった。
それから毎日、少しずつ少しづつ製作を進めていった。プラモデルのパーツは細かく繊細なので、ちょっと力加減を間違えると、いとも簡単に壊れて組み立てられなくなってしまう。次女がうっかりパーツの一部を折ってしまい、組み立てられなくなった箇所があったのだが、夫は折れた部分を接着剤でがっつり固定し、何とか組み立てられるように工夫し、ようやく完成したのがこちら。
1/144 ガンダムベース限定 ユニコーンガンダム ペルフェクティビリティ本来取り外しできる部分が、ジョイント部分が折れたのを接着剤で固定したため、外せない仕様になっております。
次女がパーツを壊してしまった時のショックは大きく、ひどく落胆し、しばらく泣きじゃくっていた。長女もパーツを飛ばして失くしたり、うっかり壊してしまったり、説明書の読み方が甘く、間違えて組み立ててしまってやり直したり・・・。このガンプラは、ただのパチ組みの段階でも色々なドラマがあるようだ。夫に至っては、ゲート処理の方法や塗装方法に悩んだり、いかに美しい仕上がりになるかを常に考え、ガンプラ作りの YouTube をチェックしながら頭を抱えている。
気分転換に始めたはずのガンプラが、こだわりの強い夫の新たな悩みの種となっているのは複雑なのだが、それでも本人が投げ出さずに続けているのは、やはりガンプラが好きだからだろうと思う。文句を言いつつも好きなモデルを組み立てて、娘たちとの想い出を少しでも増やしてもらいたい。そのうち子ども達が本格的な思春期に入り、親離れが始まれば、こうして一緒に何かをすることも少なくなるだろうから・・・。