サンタクロースはいつまで信じる? Part 1

みなさんは、何歳までサンタクロースを信じていただろうか。

私は昔から信心深いところがあり、見えないものに守ってもらっている感覚が強くあった。
神様や仏様は絶対に存在すると固く信じていて、近所のカトリック教会にもよく遊びに行っていた。
だから、当然サンタクロースの存在もいると信じて疑わず、小6までは信じていた。
その後も「・・・本当は両親かもしれない」と心のどこかで疑わないわけでもないが、やっぱり信じたい気持ちが強かった私は、知らないふりを続けていた。
ところが中1のクリスマス、さすがに両親はもういい加減心配になったようで、母が「本当はわかってるんでしょ?」とだけ言った。
その一言で、「ああ、やっぱり違ったんだ」と100%幻想だったことを悟った。さみしいような、納得したような、複雑な気持ちだったのを今でも憶えている。

現在、長女は小6だ。彼女にはまだサンタクロースの正体を明かしていない。
しかし、現実は容赦なく長女に真実を突きつける。
親が黙っていようとも、どんなに趣向を凝らしても、学校の友達からその事実を明かされることとなるのだ。

【長女談】
給食のときにサンタの話題になり、友人たちは親がサンタだと分かったエピソードを語り始めた。
友人Aは、TSUTAYAの袋の中に欲しかったゲームと一緒にレシートが入っていた。友人Bは、自分がほしいと言ったおもちゃを父がネット購入している履歴を見て事実を知った。
ある日、友人Cから「Yummyちゃんに分かる?目が覚めたら欲しいゲームじゃなくて百人一首が置いてあった私の気持ち。」と登校中に聞かされた。
おまけにクラスの担任からも、かつて自分の父親がサンタの恰好をして「はい、プレゼント!」と品物を手渡されたエピソードを聞かされた。
その時、「えっ!?」という顔をして動揺していたのが、長女とクラスの男子一名だけだった。

「え・・・Yummyちゃん!?大丈夫????」と親友に言われ、「サンタなんているわけないでしょ!いい?冷静に考えてごらん!」と、いない理由を懇々と説明された。

ここまで話して、長女は私たちに言った。
「みんなの家はこないのに、どうしてウチだけ来るんだろう?もしサンタがパパとママだったら、自分の欲しいものが届くわけがない。きっと計算問題集か楽譜になっていたはずだ。」
普段、必要ないものを絶対に買ってくれない親の態度からして、自分の欲しいものを用意してくれるなんて、にわかに信じられないということだろう。

しかし私はわかっている。長女は信じているふりをしているのだ。
そうくるならば、私は更に白を切り通すことにした。

クリスマスイブの前日、家族でパーティーの買い出しにスーパーへ行った。
そこでサンタさんへのメッセージカードをもらってきた娘たちは、サンタさんに手紙を書くと言い出した。
「ほんとにいたら返事が来るはずだよね!」と長女は私たちを試すように言ってきた。
夫は「サンタさんは外人だから英語で書きなさい」とすかさず英語の勉強にすり替えた。さすがだ。

長女と次女はサンタさんへ手紙を書いた。
長女は慣れない英作文に奮闘し、納得いく手紙が書けたようだ。
二人はそれぞれの想いを手紙にしたため、クリスマスの朝を心待ちにして眠りについた。

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