最近、ベビーカーに乗りたがらない娘。
「わたしはもう、赤ちゃんじゃないのヨ!」
とでも言いたげに、保育園の帰りは特に、頑として乗ってくれません。
なので、家にたどり着くまでに、やたら時間がかかります。
《保育園のお迎えの様子》
娘をクラスで引き取り
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授乳コーナーで授乳
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エレベーターで1階へ。
その間、エレベーター内に備え付けてある内線電話をイタズラする。
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保育園の玄関で『くーつ、くつ♡』と言いながら、自分で靴下を履こうと奮闘。
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靴を履かせる
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私が靴を履いている間に、タタターーーッと駆け出し、脱走。
「ちょっとーーーっ!!まってぇーー」と叫び、靴をつっかけながら娘を追いかけ、ベビーカーに乗るよう1歳児を説得している母親を見かけたら・・・
それは私です。
ちょっと前までは、トム・ソーヤのごとく裸足のまま駆け出していました。
自分の靴を履くまで待てるようになった娘。少しは、成長したようです。
今ではもう、ベビーカーに乗せることはあきらめました。
左手に荷物を乗せたベビーカー、右手に娘の手を引いて帰ります。
『て、て』と私を見上げながら差し出す、小さなあったかい手が、私は好きです。
道々、『あ、あーー』と、娘は空を指差します。
冬のあいだは、月や星を見上げて「きれいだね」と話しながら帰っていました。
このごろ、すっかり日が長くなりましたね。
空を見上げても、まだ明るくて月も星も見えません。
かわりに、空を飛ぶヘリコプターを見つけて喜んでいます。
ずっと歩いてくれるなら まだ楽なのですが・・・・
5分と経たないうちに、両手を挙げて『だっこ。』のおねだりです。
片手でベビーカーを押し、もう片方の手で娘を抱っこしながら帰ります。
以前は、とてもそんな芸当できませんでした。
なのに今では、10Kgの娘を片手に抱いても苦にならなくなりました。
抱っこに飽きると、また歩き出し、疲れるとまた抱っこ。
こんな調子で、ゆっくり、ゆっくり家に帰ります。
今日は、チューリップの歌を一緒に歌いながら帰りました。
ちょうどいいタイミングで、道の途中にチューリップの花が咲いていました。
「ほら、この花がチューリップだよ」
娘に教えると、なにやら理解したらしく、『ね。』とうなずいていました。
チューリップの花を娘と見ながら、気負って硬くなっていた心が、ふっとほぐれていくのが分かりました。
やる事は山のようにあるのに、思い通りに進まなくて焦ってばかりだけど。。。
子どもと過ごす、ゆったりとした時間の中で、じつは子どもに癒されているのですね。
こんな風に、寄り道しながらゆっくり帰るのも、いいなぁ。