メガネをかけて登園した日、次女は無事に一日を過ごしたようだ。
「みんな、メガネかわいいっていってくれたー」と喜んでいたので、ホッとした。
「Sちゃんのメガネ、かわいいですねー!最近はこんな可愛らしいデザインのものがあるんですね。」と先生たちに声をかけられた。次女の場合は軽度の乱視なので、レンズが薄く、メガネをかけても目の大きさに違和感がない。「よくみえる」と言って、好んでメガネをかけてくれるから助かる。
数日後、担任の先生から嬉しい報告があった。
「Sちゃん、メガネをかけてから集中力がグンと上がりましたよ!以前はスライドなど最後の方は飽きてしまいがちでしたけど、メガネをかけてからは最後まで食い入るように見ています。やっぱり今まであまり見えてなかったんですね。何となく急にお姉さんになったように思います。Sちゃん、メガネをかけて良かったですね!」先生にもメガネが次女にとってプラスだと実感してもらえたようだ。
先生には肌荒れ防止のクリームを塗っていただいている上にメガネの管理までお願いすることになり恐縮だが、お陰で次女がストレスなく保育園で過ごす事ができて本当に感謝している。
メガネをかけてから2ヶ月後、再び大学病院で眼科検診に行った。
メガネを掛けた状態と、裸眼で視能訓練士さんによる検査を受けた結果、矯正視力でぐっと視力が回復し、集中力が高まっている様子。
「すごい!こんなに順調に視力が伸びるなんて、よかったねSちゃん!」
裸眼視力の回復は見られないが、それよりも矯正視力でどのくらい見えるかのほうが大切なようだ。
メガネかけてよかったね!と何度も言われた。とにかく順調でよかった。
次女がメガネを好きになってくれて、常にかけていたのが功を奏したのだろう。私が家でメガネをかけているので次女も抵抗がなかったのかもしれない。「ママとおんなじー♪」と喜んでいる。
その後、メガネをかけ初めてはや5ヶ月が過ぎ、親子共々メガネに慣れてきて、うっかり親の方がメガネをかけさせるのを忘れることが多くなった。メガネケースを登園時に先生に預けるのだが、そのときにメガネかけていないことに気付き、慌てて家に取りに帰ることもしょっちゅうある。むしろ先生の方がメガネが気になって、ついついレンズを磨いてしまうと言っていた。本当に頭が上がらない。