そして3ヶ月後。
二度目の検診に行った。前回と同じような視力検査をして、経過を見る。
視力は若干上がっているものの、結果はやはり「乱視」だった。
訓練士さんは迷いながらも「メガネをかけるギリギリのラインなので、様子をてもいいような気もしますが…ただ、かけた方がSちゃんも楽だし、今のうちに綺麗な映像を見せてあげることが脳の発達にも良いと思いますよ。」と言った。
少しでも次女のためになるのならと、メガネを作ることに決めた。
病院内には眼鏡屋さんが出張しているらしく、参考に見ていかれては、と勧められた。メガネの料金は9歳未満の子どもの場合、保険適用されるという。
眼鏡屋さんは、隅っこの小さな部屋に2人いた。しかもそこは倉庫のようで、つい立てをしてある3分の1程度のスペースに机とパイプ椅子が置いてある。机の上には子供用フレームや関連グッズが並んでいた。可愛らしいデザインの小さなフレームがたくさんあって、その中から次女は迷わずピンク
のフレームを選んだ。ツルの部分にハート柄が入っているのも気に入ったらしい。
この眼鏡のフレームは牛乳瓶の蓋を素材にしているため、少々雑な扱いをしても壊れにくい。レンズも割れにくいプラスティック製で、もし転んだりボールがぶつかって眼鏡が破損しても怪我をしにくい構造になっているという。フレームを試着した次女は、鏡の中の自分を見て「かわいい♪」と嬉しそうだった。「中には眼鏡をかけるのをとても嫌がるお子さんもいらっしゃいますが、問題なさそうですね。」と眼鏡屋さんは言った。
お値段を見ると¥36,750!た、高い…。やはり医療用眼鏡はお値段もしっかりしている。
病院内の眼鏡屋さんだからこのお値段なのだろうか。近所で子ども眼鏡を扱っている店で検討してからにしようか一瞬迷った。ちょっとした調整をしてもらうにも、近所の方が便利だと思うし…。
眼鏡屋さん:「一度全額お支払い頂きますが、保険申請すれば、ほぼ全額戻ってきます。こちらでご購入いただければ、検診にいらしたついでに無料でメンテナンスできますし、お客様のお住まいの近くの〇〇病院にも出張していますので、何か急な調整の場合はそちらへ行かれれば大丈夫です。」
それなら、もうこの場で作った方が楽だし早い。
その場で夫に電話をして意見を訊くと、「ここで作っていい」とのことで、購入を決めた。
支払いは、眼鏡の受け渡しの際でよいという。
出来上がり予定は1週間後。次女に早く眼鏡をかけさせてあげたいな。出来上がりが楽しみだ。
最後に、保険申請までの流れを書いたプリントを渡された。次に、その内容を書いておく。
小児治療用眼鏡等療養費申請方法
- 病院、医院で以下の書類を受け取る。
- 療養担当に当たる保険医の治療用眼鏡等の作成指示書等の写し
- 患者の検査結果
- 眼鏡およびコンタクトレンズを作成、いったん全額を支払い、以下の書類を受け取る。
- 治療用眼鏡等を作成し、購入した際の領収書
- 上記の書類を管轄する社会保険事務所・組合等(国民健康保険の場合は市役所)へ提出。
- 自己負担額を差し引いた額が療養費として支給される。
支給額
- 眼鏡は上限 ¥36,700
- コンタクトレンズ1枚は上限¥15,400
注意点
- 再給付は5歳未満では前回給付から1年以上後、5歳以上では2年以上後であることが条件。
- 眼鏡の場合はどこの眼鏡販売店でも大丈夫だが、コンタクトレンズは高度管理医療機器であり、厚生労働大臣許可店で購入しないと補助がおりない。