次女1歳7ヶ月、そろそろ断乳しなければ…と思っていた2011年の12月。しかし冬はただでさえ体調を崩しやすく、決行してもいいものなのか迷っていたが、2歳前に断乳したかったし、人の手がある時の方がいくらか楽だろうという理由で、お正月休みに実家に帰省したときに決行しようと思っていた。
ところが、次女の体調不良と謎の紫斑騒動のため、急遽帰省はキャンセル、断乳どころの話ではなくなってしまった。
幸い紫斑病ではなく、原因不明のまま病状が回復した。病み上がりだし、もう断乳は諦めて、2歳を過ぎてしまうが春まで待とうと決意した矢先、思いがけず断乳を決行せざるを得ない出来事が起こった。
1/11、次女はみんなより1週間ほど遅れて新年初の登園となった。朝から激しく泣きわめき、抵抗し、登園を断固拒否していたが、何とか預けて「やれやれ」と思っていたのも束の間、午後2時前に保育園から電話が入った。発熱し、嘔吐しているとのこと。仕事をキャンセルして急いで迎えに行った。帰宅後、いつものように添い寝をして授乳するが、胃が受け付けないようで、オッパイを飲む度に吐いてしまった。飲みたがる→飲ませる→吐く、の繰り返しになるため、仕方なく断乳する羽目になった。夜中に泣き始めたら気を紛らわすためにクラシックを聴かせると、不思議と落ち着くのかスーッと眠る。特に『バッハ:フランス組曲』が効果大だった。
以下、ツイッターから転載。
断乳2日目。すっかり元気を取り戻した次女。度々「パイパイ」と泣くが、やがて諦めて他のことを始める、ちゃんと解っているらしい。寝かしつけは音楽を聞かせて背中をさする。
私はひどい乳腺炎に苦しめられている。搾乳しすぎたのがいけなかったのか。痛みで身体が痺れるほど苦しい。こんな状態で仕事できるだろうか。
断乳3日目。次女は無事、一日保育園で過ごした。帰宅後、やはり飲みたそうに甘えてくるが、好物のチーズやミカンで気をそらせる。「パイパイ、ないの」みたいなことを言っていた。お風呂に一緒に入っても平気。絵本を読んだり音楽を聴かせてたら、すんなり眠りについた。
日中、胸のしこりが痛くて全身に変な力が入ってしまい、かなり辛かった。一番近い桶谷式マッサージを探して電話したが、乳腺炎の治療は出来ないらしく歯切れの悪い応対だった。断乳後のケアは自力でするしかないと悟り、葛根湯と搾乳を続けたら痛みは消えた。今は頭痛と胃がむかついてスッキリしない。
断乳5日目。断乳は順調。次女はもう飲みたがらない。あっさりしたものだ。口さみしいのか、良く食べる。バナナ二本は当たり前。夜泣きがなくなるといいな。
断乳11日目。次女、昨夜は夜泣きせず朝まで眠った。断乳後初だ。ちなみに母乳はしょっぱい味に変わり、ついに役目を終えたようだ。サイズも…(T_T)
その後、断乳の影響か、次女はひどい便秘になった。お腹を痛がって動けない時もあり、便意をもよおしても、あまりの固さに自力で排便できず、保育園では綿棒浣腸をしたり、指で出してもらったりして、やっと出るという頑固な便秘だった。家ではバナナやリンゴ、野菜や青汁のミックスジュースを作って飲ませたり、プルーンジュースを試したりしたが、いまひとつだった。プルーンジュースはそもそも口に合わず、ほとんど飲んでくれなかったので、代わりに私が残ったプルーンジュースをがぶ飲みしたら、数時間後猛烈にお腹が痛くなり、冷や汗と吐き気、激しい腹痛のため、トイレの住人となってしまったという…プルーンジュース、恐るべし。効き過ぎにもほどがある。そもそも、がぶ飲みした私が悪いんだけどさ。
そうこうしているうちに、やがて次女の便秘は少しずつ良くなっていった。義妹ちゃんの勧めでミカンを食べさせたら効果があって、本人もミカン大好きなのもあり、よく食べてくれた。おかげで次第に普通便に戻っていった。
特筆すべきは、次女は断乳後、ものすごく良く食べるようになったことだ。とにかく食べる。何でも。姉より食べる。久しぶりに会った祖父母も驚いていた。長女は断乳後、ちっとも食べる量が増えなくて、困り果てた記憶があるが、次女は「断乳すると、良く食べるようになる」というセオリー通りになったのがとても嬉しかった。
こうして次女は1歳10ヶ月で断乳した。おっぱいの名残なのか、眠りに入る前や不安になった時、甘えたい時には、私の服の襟元から手を突っ込んで、キャミソールやブラジャーのストラップを引っ張り出して握りしめる。今でもおっぱいは大好きな様で、しょっちゅう触ってくる。そしてお風呂に入っている時、たまーに、「おっぱい、ちょうだい」と言って、本当に飲んでみたりする。しかし一回で満足らしく、「もっと飲む?」と聞くとニヤリと笑って首を横に振り、何事もなかったかのように離れていく。おまけに長女まで「おっぱい飲むー♪」と赤ちゃん返りするという奇妙な光景も…。
もうしぼんで何も出ないおっぱいなのに、子どもたちにとっては今でも特別なものなんだなぁ、とつくづく思う。
現在、母乳育児中のママさんたちに一言。色々と大変だし、辛いときもあるかもしれないけれど、頑張った分だけ子どもたちの胸には、かけがえのない確かな温もりが刻まれているようです。どうか無理のない範囲で(←これ大事)、お子さんとのおっぱいタイムを楽しんでください。
乳腺炎について検索していてこちらのブログに辿り着きました。
母乳育児がはじまって1ヶ月半の私ですが、卒乳の様子にほろりとしてしまいました。
成長が嬉しくもあり、切なくもあり…
おつかれさまでした。
>ことねさん
ブログ放置していてお返事がとんでもなく遅くなりまして大変失礼いたしました!
ことねさんの赤ちゃんも、もう4ヶ月くらいでしょうか?だいぶ母乳育児にも慣れてきたことでしょう。
我が家の次女は、もうすぐ3歳になります。まだ寝るときには私のストラップを握っていますし、お風呂では乳首をしぼってわずかに出る母乳を見て「でたでた!」と喜んで遊んでいます(笑)
ことねさんも、楽しい想い出をたくさん作ってくださいね。