子どもの食欲

次女はよく食べるタイプだ。長女の離乳食でさんざん悩まされ苦労しただけに、この食べっぷりには感動すら覚える。食べる子の食事とは、こんなに楽なものなのかと、嬉しいやら拍子抜けするやら、、、驚くばかりだ。

次女の場合、授乳に少々手こずった。予定日より20日早く生まれたためか、母乳を飲むのが下手だった。空気ばかりを飲み込み、よくむせていた。

長女は生まれてすぐに上手に母乳を飲めて、母乳一筋、ミルクもほとんど飲まずに済んだし、おっぱいを見せれば、絶対に吸い付いてきて、コクコク美味しそうに飲んでいた。
しかし、次女はちょっと違った。小さめに生まれて、母乳の出が悪かったはじめの一ヶ月はミルクと混合だった。母乳が軌道に乗ってからは完全母乳になったが、次女の場合、自分が飲みたくないときには、おっぱいを差し出してもそっぽを向き、「いらない。」と言わんばかりに手で押しのける仕草までする。

「・・・この子は、ちょっと違うぞ」そんな風に感じていた。

そんなとき、区から派遣される助産師さんが訪問してくれた。次女が母乳の飲み方が下手なこと、長女はかつて「おっぱい大好きっ子」で、未だに食が細いと話した。
そのとき、「きっと妹さんは、離乳食をよく食べる子だと思います」と言われた。そうしたら、本当に良く食べる子だった。

今年のお正月、実家で豪勢な料理が並んだ。みんなが食事をしていると、次女が「私にもちょうだい!」と言わんばかりに割り込んでくるので、みんなおもしろがって色々なものを食べさせていた。
伊達巻き、黒豆、煮物、何でもぱくぱく食べた。中でも一番次女がお気に入りだったのは「カニ」だ。茹でたカニの足を握りしめ、チューチューしゃぶってご満悦だったのには、みんな爆笑していた。私は内心、アレルギー反応が出るのではないかと不安だったが、そんな心配をよそに次女は次々に食のハードルを飛び越え、ニコニコ笑顔で一人前の食べっぷりを見せた。

カニに夢中!!

「カニ、おいしー♡」

Sunny crab

相変わらず食べる気のない長女


まだ保育園に行っていない次女を、私が仕事のときには母に預けることが多いのだが、母が食べているもの全てに手を出すものだから、母がよく食べる「納豆巻き」が大好きになった。
幸い、現時点では小麦、牛乳、卵、大豆、甲殻類のアレルギーはないようだ。寿司好きな母は、隙あらば「刺身」を与えようとするので、それだけは待ってくれるよう念を押している。

同じ親から生まれてきても、こうも違うとは不思議なものだ。食べる食べないは、生まれつき決まっているのだと思う。

「それも子どものうちの話で、大きくなれば食べるようになるよ。」と子育てを卒業した親御さん達は口を揃えて言う。「今じゃ、もう食べるなって言いたくなるくらいよ!」なんて笑っているから面白い。

この子たちの食べっぷりがどう変化していくか、ゆっくり見守ろうと思う。

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