10/7、ついに我が家のカブトムシ♂が星になった。
カブトムシの寿命は一般的に8月下旬〜9月いっぱいと聞いていたので、9月下旬には毎朝「元気かな?」とカブトムシの安否を確認するような日々だった。
そんな心配をよそに、うちのカブトムシは元気に活動し、もりもりエサを食べていた。
たまに「キィキィ」といった鳴き声も聞こえた。鳴き声なのか、羽がこすれる音なのか分からないが、カブトムシが鳴くなんて初めて知った。
10月に入って、娘にあげたバナナを一切れ、カブトムシに与えてみた。エサのゼリーの横に乗せておいたが、カブトムシは警戒してか、虫カゴの中を落ち着かなさそうに動き回り、まったく食べようとはしなかった。
10/2、カブトムシが今までにないくらい活発に動きまわり、飛び立とうと何度も羽をばたつかせていた。まるで虫かごから出て、空に飛び立ちたいかのように…。これが最期に見せた、カブトムシの印象的な行動だった。
長生きしているカブトムシの様子を見て、母も「カブトムシまだ生きてるの!?」と驚いていた。「でも、さすがにもう10月だし、寿命は近いだろうね」と話していた。
その日は突然やってきた。10/7の朝、いつものように様子を見ると、虫かごの隅でカブトムシは動かなくなっていた。前の日の晩に、エサが少なくなっていたので新しいゼリーに替えたばかりだったが、手をつけた様子はなかった。突然の別れだった。
ショックだったけど、もうじきだと覚悟していたので、それほど驚きもしなかった。悲しみより、「よくぞここまで長生きしてくれた、ありがとう」という気持ちの方が強かった。
10/11、連休最後の日。主人と長女が近所の公園に行ってカブトムシの供養をした。持ち帰ってきた空っぽの虫かごとエサのケース…。これで我が家の夏は終わった。
カブトムシブリーダーのK君(小1)に、我が家のカブトムシの話をした。「へえー、長生きしたね。ウチのはもうとっくに全滅した。けど、また幼虫がたくさんいる!」どうやら今年も繁殖に成功したようだ。
K君から面白いアドバイスを頂いた。「もし、カブトムシを結婚させたいなら、♂と♀のお腹のマークが同じものを選べば卵産むから。」
「え?マーク???」初めての情報に興味津々の私。
「そう。♡とか♢とか、模様があるの。よーーーーっく見ればわかる。だから、今度はお腹のマークを調べて。」
来年、もしチャンスがあれば、試してみます。ありがとう、K君。
今は空っぽの虫かごに、再びカブトムシのつがいを飼っている頃、私たちはどうなっているのかな。家族みんなで仲良くカブトムシを眺めていたいものだ。
カブトムシ達よ、充実した夏をありがとう。安らかに眠ってください。