ファミリーサポート

12月から、ぼちぼち上司との仕事が入るようになった。
「そろそろ復帰してよ」「あまりブランクが空くと大変よ」等の励ましのお言葉(?)に逆らうこともできず、産前に担当していた生徒を数人戻す事になったのだ。

プライベートの生徒のレッスンは、産後3ヶ月頃から再開していた。
日曜、祝日は夫、平日は母に来てもらった。
母は群馬から片道2時間かけて子守りにやってくる。
仕事も複数持っていて、とても忙しい身なのだが、
「あんたの仕事が軌道に乗るまでは」と子守りを優先してしょっちゅう来てくれていた。

しかし上司の生徒を受け持つ事になると、レッスンの日時は上司の都合に合わせなければならない。前日、当日の変更もザラである。
さすがの母も都合のつかない日もあるし、週に何回も呼ぶわけにいかない。

そこで、いよいよ他人に預けることを決意した。

私の住んでいる区には、『ファミリーサポート』という子育て支援サービスがある。
「仕事復帰をお考えなら、登録だけでもしておくといいですよ」と、訪問助産師さんからアドバイスされ、里帰りから戻った9月に説明会に参加し、登録だけはしてあった。

ファミリーサポートの登録者は、ファミリーサポートを依頼する利用会員と、ファミリーサポートをする側の提供会員とに分かれる。
提供会員さんは、子育て経験者で子ども好きという主婦の方が過半数のようだ。
保育士等の資格は持っていないが、ファミリーサポートセンターでの研修を終えた方々が提供会員として登録し、依頼を待っているという。

ファミリーサポートセンターに依頼の電話をすると、近所に住む提供会員さんを紹介してくれる。あとは、子どもと共に預かってもらう場所で面接、打ち合わせをして、初めて契約となる。
仮に相手のことが気に入らない場合は、ファミリーサポートセンターに頼んでチェンジも可能だ。
基本料金は1時間¥800。まさにボランティア価格である。
基本的には提供会員さんのお宅に預けに行くのだが、相談によっては自宅に来てもらうこともできらしい。(ただし交通費はこちらで負担、往復時間もサポート時間に含まれる)。

これがベビーシッターなら、料金は3倍以上。交通費や、時間によっては食費もかかる。
その他 会員登録料、年会費などなど、利用するためにも万単位のお金が必要だ。
しかし、値段が高くても保育士等の資格を持ったプロのほうが安心という先入観もあり、ファミリーサポートとベビーシッターのどちらを利用するか随分迷った。

そもそも他人に預けることに ものすごく抵抗があった私は、どちらにも踏み切れずにいた。
まだ4ヶ月の娘を見ず知らずの他人の家に置いてくるなんて、大丈夫だろうかと心配だった。
まだ自宅でみてもらう方が安心な気がしたが、留守中、他人を家に上げるのも嫌だし。。。
あーだこーだ悶々と悩んでいると、母がスパッとこう言った。
「悩んでたって仕方ないよ!とりあえずファミリーサポートを一度試してごらん!」

…それもそうだ。遅かれ早かれ、いずれは預けなければならないのだ。
とりあえず、すでに登録済みのファミリーサポートに電話をすることにした。

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