アレルギー講習会の翌日、気持ちのいいお天気だったので、朝から張り切って布団を干した。
毛布やシーツ、布団カバー、枕カバーなど、洗えるものはすべて洗濯機へ放りこんだ。
カーペットは念入りに掃除機を掛け、干した布団にも掃除機を掛けた。
《1平方メートルあたり20秒以上掃除機を掛けること》
とあったので、実行してみたところ・・・
いや〜、20秒はかなり長い!
普段、いかに雑に掃除機をかけているかがよく分かった。
自宅の洗濯機を何度も回し、大きな毛布や敷パッドはマンションのコインランドリーで洗った。娘をおんぶしながら洗濯物や布団を抱え、部屋からベランダ、コインランドリーを行ったり来たり…。かなりの重労働である。
ウチには広いベランダがあるわけでも、背の高い物干し台があるわけでもない。
布団を干している間は洗濯物は乾かせないし、乾くのにだって時間かかる。仕上げのベッドメイキングも結構大変。。。
もし娘が本当にひどいアトピーやダニアレルギーだったら、これをしょっちゅうしなければならない。想像しただけで、気が重くなってしまう。
そして環境診断の日。前日から憂鬱だった。何度もキャンセルしようと思った。
もし「非常に多い」と言われたら、ノイローゼになってしまいそうで怖かったのだ。
朝10時。やってきたのは保健所の衛生課の男性3人。様々な機材が持ち込まれ、さっそく検査が始まった。
ベッド、十数年ものの掛布団、アクリル毛布、寝室とリビングのカーペットを調べてもらった。
専用の掃除機を使って、吸い取ったゴミを小さなシャーレに入れる。そこに調べた物の名前を書いたラベルを貼る。
そして30分後。。。。。いよいよ検査結果が明かされた!!
●温度と相対湿度
温度:寝室 18.3 居間 19.1(外気 10.5℃)
相対湿度:寝室 57.5% 居間 55.8%(外気 42.5%)
●ダニ抗原量(ダニの虫体と糞のアレルギーを起こす物質の量)
ベッド:普通
掛布団:やや多い
毛布:多い
寝室カーペット:多い
居間カーペット:少ない
フタを開けてみれば、想像以上に良い結果だった。
一番恐れていた掛布団は、意外にも それほど悪い状態ではなかった。
居間のカーペットも良好な結果が出た。これで安心して娘を床に転がしておける。
一方、アクリル毛布と寝室のカーペットのダニが多かった。アクリル毛布は毛足が長いので、ダニがつきやすく、水洗いしてもなかなかきれいにならないらしい。
毛布なら、水洗いできて毛足の短い綿毛布がいいそうだ。
ダニ抗原は水に溶けやすいので、洗濯可能なものは洗う事でダニ抗原量を減らす事ができるのだとか。
私が気にしていた掛布団には、抗菌・防ダニ加工のカバーをかけるといいらしい。
しかし、一番オススメなのは羽毛布団だという。ほとんどダニ抗原が出ないそうだ。
ただし縫い目がなく、薄っぺらで羽が出てしまうような廉価品ではダメだそうな…。
布団の掃除機掛けには、布団用のノズルをつけると楽に吸い取れると教えてもらった。
布団用ノズルがあるなんて知らなかった。床と同じノズルじゃ、不衛生だ。
さっそく買ってこなくては!!
環境衛生課:「湿気が多いとダニの生息に好条件となるので、加湿器の使用は控えて、掃除のときはよく換気を行ってください」
私:「娘の肌荒れがひどかったので、加湿しといた方がいいと思ったんです。」
と言うと、少し言葉に詰まりつつも 窓を見ながらこう言った。
環境衛生課:「う〜ん、それもそうですけどね。窓に結露がつくほどの加湿は必要ないと思いますので…」
たしかに、窓は結露でぐっしょり濡れていた。
加湿すればダニアレルギーのリスクが高くなるし、乾燥すれば肌荒れがひどくなるし…。
一体、どうすればいいのだろう???