4歳児の自立 〜Part2〜

「今日はダメって約束したでしょ!そんなワガママ言うなら、もう連れてこないよ!早く仕度して」と叱っても、まるで耳を貸さない。挙げ句の果てには、こんなことを言い出した。「○○ちゃん、Fさんの家の子になる。」

さらに、これから生まれてくる赤ちゃんに、自分と同じ名前をつけて自分の代わりにすればいいという提案までするのだ。あまりのことに、絶句してしまった。

「もうママの子どもをやめるってこと?そしたら、もう二度と会えないね。おじいちゃんおばあちゃん(主人の両親)、いとこたち(義妹の子どもたち)、それにじぃじ、ばぁば(私の両親)にもK君にもMちゃん(私の弟妹)にも会えなくていいのね!?」と詰め寄ると、一瞬迷った様だが、「うん。」と強く頷いた。以前なら、この方法で充分効果があったのに…困ったぞ、全く効かないではないか。

「明日はとっても忙しいからごめんね、今日は泊めてあげられないの。また今度ね」とFさんが言っても、どうしても泊まると泣き始め、Fさんの足にしがみついて離れない。泣きわめく娘を無理矢理引きはがし、なんとか家に連れて帰った。

家に帰って主人に事情を話すと、「親切にしてくれてありがたいけど、こうなった以上、もう行かない方がいいね」と言う。たしかに、そうかもしれない。

娘がいつものように「ママとお風呂に入りたい」と言うので、一緒にお風呂に入った。すると、湯船の中でまた「○○ちゃん、Fさんの家の子になりたい」と言い出した。そこで、落ち着いて娘に聞いてみた。

私:「○○ちゃんは、どうしてFさんの家の子になりたいの?」

娘:「だって、やさしいし、いろいろ買ってくれるし、たのしいから」

私:「うちはどうして嫌なの?」

娘:「だって、パパもママもおこるから、つまんない。」

私:「どうしておこられると思う?」

娘:「…○○ちゃんが言う事きかないから」

(なんだ、それは分かってるんだ。)

私:「○○ちゃんは、ママよりFさんが好きなの?」

娘:「うん」

私:「じゃあ、なんでママと一緒にお風呂入りたいって言うの?」

娘:「え?だってさ、ひとりじゃこわいから。」

娘は、まるで当然のように、終止しれっとした顔で答えていた。それがまた輪をかけてショックだった。

私は、娘がただ泊まりたいからFさんのお宅ではそんな事を言っていただけで、家に帰れば気が変わるだろうと侮っていた。しかし、娘の決意は固かったのだ。帰宅してもなお、Fさんの家の子になりたいと言い続けるなど思いもよらなかった。

今まで、「ママ大好き♡」と言ってくれていたのに。少なくとも、一緒にお風呂に入る理由としては「ママのことが好きだから」と言ってほしかった。。。。ただ単に「ひとりじゃこわいから」一緒に入っていたなんて。なんだか恋人にフラれたような気持ちになってしまった。『本当は好きじゃないけど、一人じゃ寂しいから、とりあえず付き合ってる』と言われたような虚しさを感じて、心底がっかりしてしまった。

親とは、なんと報われないものなんだろう。この4年間、一生懸命育ててきたのに…。もう、何もやる気が起きなくなって、ほとほと泣きたくなるような夜だった。

“4歳児の自立 〜Part2〜” への4件の返信

  1. 子供が成長してきた証ですね!母親にとっては思いがけない子供の言葉でショックで悲しくなりますが、深い意味はきっとないのです、きっと親があっさり受け流して他所の子供になりたいのならどうぞ!とかりに言ったら最初は喜ぶかもしれないけど、段々不安になると思うのです言葉が沢山表現出来てきても意味までは理解出来ていないのではないでしょうか。子供って時には親に向かって残酷な言葉を言い放ちます子育てして行く過程で親は必ず何度か経験し悲しい思いもしますが子供が順調に成長している証拠だと考えてください。でも子供にとってもうすぐ妹か弟が生まれて来る複雑な心がある事も影響してると思うので優しく抱きしめて上げて下さい。

  2. 計り知れぬショック、お察しいたします。。。
    この件を妻に教えたら「男の子はお母さん大好き!で終わりだけど、女の子はシビアだからね…」と言われました。

    自分で言うことを聞かないから起こられているのということを自覚した上でのこの発言は、キツイですね。
    母体に悪影響が出なければいいのですが…

    ウチの妻譲りの強情さを持った娘も同じようなことをしれっと言うのかもしれないと思ったら怖くなってきました。。。

  3. >さくらママさん

    貴重なご意見、ありがとうございます!さくらママさんも、色々なご苦労を経験しながら一生懸命子育てをしてきたのでしょうね。でも、大人になったお子さんは、きっとさくらママさんの気持ちを理解し、感謝しているはずです。

    確かに、まだ見ぬ赤ちゃんの存在が多分に影響しているのだろうと思います。おかげさまで、私もそういった子どもの気持ちや、成長の証だと前向きに捉えられるようになりました。こうして親も学んでいくのですね。

    今後も色々とアドバイスいただけると嬉しいです。
    またコメントくださいね♪

  4. >kanさん

    コメントありがとうございます。
    言われた時は、母体に悪影響を与えるくらいの衝撃でしたよ!

    4歳児の言葉にこれほど打ちのめされる自分のことを、内心では情けなく、恥ずかしくも思っていたのですが…共感してくださって、何となくホッとしました。

    一方、主人は「オレなんか全然気にならないけどね。」とクールな返事でした。彼の方が娘の仕打ちの数々に、私より早い時期から報われない思いをしているのかもしれません(笑)

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