娘が、ついにインフルエンザにかかってしまった。
前兆は10/28(水)、保育園の帰り道に右足を痛がっていた。帰宅後、食事を始めるが腹痛を訴え、熱を測ると37.1℃。微熱があった。
微熱のせいか、いつもより早く寝たが、夜中に度々うなされていた。
10/29(木)
朝37.1℃。すっかり元気になり、テレビを観ながら歌い踊っている。この日は保育園で初めてのクッキングの時間があり、ドーナッツを作るそうだ。娘は「♡のドーナッツを作る」と張り切って登園した。
午後3時頃、保育園から電話が入る。お昼寝の後、38.4℃になったので、お迎えに来てほしいとのこと。
迎えに行くと、クラスの隣の部屋に隔離された娘が先生と遊んでいた。
「となりのクラスでも、インフルエンザにかかった子が数名出ていまして、もしかしたら移ったのかもしれません」と先生は言う。
娘は真っ赤な顔をしていたが、思ったよりも元気で、歩いて帰ってこられた。
帰宅後、20時くらいまでは機嫌が良く、布団を敷いても眠らず遊んでいた。
熱も37.6℃と下がっていた。
この日、主人は車で子会社へ出向いており、帰宅予定ではなかったが、事情を話すと「妊婦に移す訳にはいかない」と、車をコインパーキングに停め、急遽帰ってきてくれた。
それからは主人が娘の世話をし、添い寝をして寝かしつけてくれた。
しかし22時、娘の容態が急変する。38.8℃と熱が上がってきた。その上、鼻をひどく痛がって眠れない様子。ネットで調べてみると、鼻の粘膜にインフルエンザ菌が付着すると、急性副鼻腔炎になり、鼻の痛みが現れるという。これは、やはりインフルエンザかも。。。と疑いが強くなる。
そして23時。ついに39℃に達したため、電話確認のうえ、近所の大学病院の救急外来へ娘を車で運んだ。私は感染予防と駐禁対策のため、車内で待機することになった。
院内はやはりインフルエンザの患者で混んでいたらしく、かなり待たされて診察終了までに2時間ほどかかった。
検査の結果、『インフルエンザA型、新型の可能性もある』とのこと。
夫:「医者が、妊婦とは隔離しろって言ってた。もう移ってるかもしれなくても、それでも隔離しろって。そういうわけで俺たちは実家へこのまま行くから。」
処方薬はタミフルと解熱剤。もう私にできることはない。医者と主人の指示に従うしかなかった。
あっという間に自宅前で私だけ降ろされ、娘としばしの別れとなった。
シートを倒して寝かされている娘。娘は起きているものの、うつろな表情だった。
手を握って頭をなでたい気持ちを抑え、ガラス越しに娘を見つめながら ひたすら手を振った。娘は事情を知っているかのように騒ぎもせず、私を見つめ、ただ手を振り返した。車が去ってからも、しばらく動けずにいた。思わず涙がこぼれた。
これから娘が完治するまでの数日間、娘とは離ればなれの生活だ。
ひとりぼっりの暗い部屋。無力さと淋しさで、部屋に入ってすぐにベッドに潜った。