弟との会話

経過報告のため、実家に電話をした。受話器から聞こえてきたのは、思いがけなく弟の声だった。嬉しくなって「もしもし、久しぶり。元気?」と明るく声をかけた。 「あぁ」・・・しばし沈黙。両親は留守のようだ。「あの〜、経過報告と思って・・・」と言うと、「あ、そう」とそっけない返事。「妊娠のこと、知ってる?」と確認してみる。「知ってる」・・・沈黙。こういう会話のテンポは今に始まったことではないが、弟のテンションの低さに少しばかり腹が立つ。もう少し喜んでくれてもいいのにさ。
「なんか、そっけないね!」と言うと、「・・・あのさ、10何年も姉弟として育ってきた姉さんが、妊娠したって聞いてもピンとこないよ。」

・・・納得。自分自身、お腹に子どもがいる状態を受け入れるまで時間がかかった。周りの人間は、もっと実感沸かないものなのだろう。「予定日が早まって、君の誕生日の次の日になったよ。いよいよ君も叔父さんだね。」と言ってみた。すると、今までの冷めたコメントとはうらはらに「いや、僕は叔父さんではない、お兄さんと呼ばせる。」とムキになり始めた。「赤ん坊から見て20代後半をお兄さんと呼ぶのは無理がある、却下!」と反論したが、叔父さんという響きを頑なに拒否しつづけた。

男性でも、「おじさん」と呼ばれるのは嫌なものなんだなぁ。「お兄さん」とは、何歳まで使用可能なんでしょう?「少年隊」だってもうおじさんなのにいまだ「少年」。それみたいに、呼ばせちゃったモン勝ちってことでしょうかね?

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