里帰り

子育てに追われ、なかなかブログの更新もままならない。このままでは日々変化していく我が子の成長や出来事を書ききれなくなってしまうので、ここ2ヶ月のことを駆け足で振り返ってみようと思う。

退院後1週間は母に手伝ってもらいながら東京の自宅にいた。そして日曜日、夫の車で我が子と群馬の実家へ里帰りだ。
実家に戻って驚いたことは、群馬の空気があまりにもきれいで清々しいことだった。東京とは大違いだ。本来、子どもを育てるならこういう自然に恵まれた土地でのびのびと暮らすのが理想だとつくづく思った。
これまでは田舎で暮らすのは退屈でいやだと思っていたのに・・・。子どもを持って価値観が変わった。

父と母は初孫ということもあって、我が子にメロメロだ。普段はクールな弟までが、抱っこやオムツ替えまで率先してやってくれたり(偉すぎる・・・)、ぬいぐるみを買って来たりして、我が子をとても可愛がってくれた。
祖父もひ孫を抱く事ができて嬉しそうだった。私が病院へ行くために、たまに祖父に預けて出かけることもあった。普段、ベットの上で1日中テレビを観てゴロゴロしている祖父にとって、首の座らない新生児のお守りは大層刺激的だっただろう。我が子はたちまちみんなのアイドルになった。

この頃の我が子の顔は、どことなく亡くなった父方の祖母に似ていた。我が子は父の抱っこが好きなようで、父が話しかけたり抱っこしてくれるとじーーーーっと父を見つめている。抱っこしていてほしいからなのか、父の脇腹あたりをしっかりにぎってしがみついているのが可笑しかった。
やはり祖母の生まれ変わりかと思わずにいられない。

祖母の生まれ変わりと言えば、私と同じ時期に妊娠した仲良しのいとこは7/30に待望の女の子を出産した。やっぱり祖母が私たちの願いを叶えてくれたのだ。いつか二人で遊べる日が来るのが楽しみだ。

我が子は至って元気だ。すくすく成長している。しかも、やること全て豪快だ。
例えばうんち。いっちょまえに「フンッ!!」といきんで顔を赤くしながら腹筋を使って水っぽいうんちをビューーーッと飛ばすからたまらない。オムツ替えの度に何度うんちを引っ掛けられたことか・・・。その上、うんちの後は開放感からか、とどめにおしっこをジョワーーッ・・・。
そんなわけで、私は毎回、悲鳴をあげながらオムツ替えをしていた。

頻繁なうんち、しかも真夏でおしりが蒸れやすい。オムツかぶれを防ぐため、うんちの後はお湯に浸した手ぬぐいでおしりを拭いて、仕上げにベビーパウダーをはたいて、おしりをさらさらにしてあげた。
おかげでおしりがかぶれることはなかった。

おっぱいもよく飲んでくれる。おっぱいを飲む時も勢い良く「バクッ」と食らいつき、ゴクゴク夢中で飲んでいる。やがてお腹がいっぱいになると、顔を横に動かして「プッ」とくわえた乳首を引き離し、ぐったりして眠ってしまう。泣くたびにおっぱいを与えて、日に10回以上は授乳していた。
おかげでぐんぐん体重が増えていく。1日に100gペースで増えていることもあり、ちょっと増え過ぎなのでは?と少々心配になるが、おっぱいが充分出ているということなのだろう。ほっぺたが落ちそうにぷくぷくしている。いつの間にか腕も脚も里帰りした当初の倍の太さにになっている。
里帰り中、1度夫が会いにやって来たが、3週間の間に見違えるほど大きくなっていることに驚いていた。

私は抱っこもあやし方もぎこちないのだが、沐浴だけは我ながら上手にできたと思う。はじめに怖い思いをさせずに沐浴できたおかげか、我が子はお風呂が大好きで、沐浴の時はごきげんだ。泣きもせず、気持ちよさそうにおとなしくしている。
沐浴は洗面所の洗い場がちょうど良い大きさだった。ベビーバスや湯温計など必要なかった。温度調節は湯沸かし器で出来るし、蛇口はシャワーになるし、とても使いやすかった。
背中を洗う時、後ろ向きにひっくり返すとはじめは怖がって不安定な姿勢になって泣きそうになっていたが、3週目あたりになると首がしっかりしてきて、安定した姿勢をとるようになり、ずいぶん洗いやすくなった。
4週目からは父とシャワーに入るようになったが、相変わらずおとなしく、洗い終えるとごきげんだ。父は「こいつ、お風呂好きだな。入れやすいよ。顔に水がかかってもケロッとしてるぞ」としきりに言っていた。

生まれた時は、脱皮でもするかのように顔や手足の皮膚がところどころ剥けていたり、サルのように体毛も濃かったが(特に背中)、次第に顔もつるんとしてきて、体毛も薄くなり、顔の黄色みも徐々に薄くなっていった。

生後1ヶ月頃になると、「あ〜、う〜」などのうなり声を発するようになった。そして、それまでのニヤ〜ッとした不敵な笑み(新生児微笑)とは違う、はっきりした「笑顔」を見せるようになった。

我が子は外出が好きだ。抱っこひもに乗せて歩くと、窮屈さと揺れのおかげかすぐ眠りについて、2〜3時間はおとなしくしていた。車も好きなようだ。やはり乗り物の振動が心地よいらしい。信号待ちで停車すると「早く動いてよぉ〜!!」と言わんばかりにぐずり出す。
抱っこについても同様で、立って歩いてくれないと苛立ってぐずり出す。これには家の者全員が参ってしまった。

里帰り中、私はほとんど1日中家にこもって、何をするわけでもなくダラダラと我が子の世話だけをする生活をしていた。
今までは時間に追われ、毎日仕事をこなし、緊張感のある生活を8年も続けていただけに、「何もしなくていい、休んでいなさい」と言われることや、ゆったりした生活リズムが新鮮だったと同時に、居心地が悪かった。
初めは家の掃除をしたり、ビデオラックの整理をしたり、祖父の家で放置されているピアノを弾いてみたりもしたが、途中で子どもがぐずったり泣き出したりして中断せざるを得ない状況になり、集中することができない。しかも毎日暑くて外に出るのがおっくうになり、結局何もしないでのんべんだらりと過ごす日が多かった。
ブログの更新もガンガンしたかったのだが、「産後は目が悪くなる」と母に止められた。すでに入院中、携帯メールをガンガン使っていた私は、これ以上視力が落ちるのが怖くて、なかなかPCに向かうことができなかった。
実際、文章を書いていると疲れたので、PCの使用を自粛していた。

そんな何も問題のない穏やかな日々が1ヶ月続き、いよいよあと1週間で東京に戻るという頃になって、私の身体に変化が起こった。突然奥歯が腫れ、しかも乳腺炎になったのだ。

それは忘れもしない8/24の夜だった。

“里帰り” への2件の返信

  1. >めざせハワイ!こっそり夫婦 さん

    コメントありがとうございます♪

    子どもをベビーカーに乗せて歩いていると、通りすがりの人たちの視線がベビーカーに乗っている我が子に向かいます。チラっと見る人、微笑みかける人、声を掛けてくれる人・・・ほとんどの人たちは、赤ちゃんに興味があるようです。
    見ず知らずの人に話しかけられる回数が増えて、そのたびに「赤ちゃんのパワーってすごいな」と感じます。

    赤ちゃんの頃は特に、ママは食料タンクの持ち主ですから、おのずとパパより赤ちゃんのお世話の重要度が高くなりますよね。
    1日中、仕事に追われてストレスと闘っているパパよりは、子どもと過ごしている私の方がずーーーっと楽に思います。
    私は夫の子育てについては「できる範囲で協力してくれればありがたい」程度に思っています。期待してしまうとがっかりしますからね(笑

コメントを残す