マタニティマーク

最近、電車に乗ってどこかへ出かけると、非常に疲れる。特に娘を連れてのお出かけは相当辛い。幸い私は通勤がない仕事だ。外へ仕事に行くとしても、家から徒歩5分の先生宅だけ。実にありがたいことだ。

世の中の仕事をしている妊婦さん達の多くは電車通勤しているのだろうから、頭が下がる思いだ。保育園のお母さんたちも電車通勤の方が多いようで、妊婦さんだとマタニティマーク(「おなかに赤ちゃんがいます」と書いてあるキーチェーン)をバッグにつけている。このマタニティマークおかげで、妊娠が自然と分かって「おめでとうございます!」などと話が膨らんだりするのだ。

私もこのマタニティマークを持っている。母子手帳を申請した時、『母と子の保険バッグ』と一緒にもらったのだ。以前から「このキーチェーンはどこでもらうのだろう、駅で配布しているのかな?」などと第二子を妊娠する前から興味を持っていたので、謎が解けてスッキリした。娘の時にはもらわなかったマタニティマーク。この数年で世の中は色々と変わっているのだ。

話を戻そう。さて、晴れてマタニティマークを手に入れたものの、普段から私がつける必要があるのだろうか?という疑問が湧いてきた。妊娠初期には、順調に妊娠を継続できるか分からない。つけてみたいが、つけるのは気が引ける…というような感じだ。
色々考えた末、「普段はバッグの内ポケットに入れておき、電車に乗るときだけバッグにつける」ことにした。

そういうわけで、今のところ私が妊娠していることは保育園の人たちに気づかれていない。娘にも口止めしてある。無事安定期に入ったら、娘の口止めは解禁するが、たぶんマタニティマークはこのままつけないだろう。お腹が大きくなってくれば、おのずと分かることだ。でも、ただ「最近ずいぶん太ったな…」くらいにしか思われないかもしれない。そしてある日突然、赤ちゃんを抱いて保育園にお迎えに行って、驚かれるのも面白くていいかもしれない。

実際電車に乗ったとき、マタニティマークをつけてみてどうかと言えば、周りはそんな所まで見ていない、気づいていないという印象だ。気づいたとしても乗客にしてみれば「赤ちゃんがいるんだ、ふーん 」くらいなものだろう。席を譲ってもらったことは、まだない。
それでも、妊娠初期ほど辛いわけだし、そういうときにこそ、このマタニティマークでさり気なく主張できるので、やはり電車通勤せざるを得ない妊婦さんたちは、つけた方がいいと思う。
さらに、マタニティマークの利点としてこんな意見を読んだ。
「自分が事故に遭うなどして意識を失ったような場合でも、マタニティマークをつけていれば、たとえ初期でもきちんと気づいてもらえて適切な処置を迅速に受けられる。それがひいては自分の子を守ることになる」というのだ。なるほど、確かにそうかもしれない。
ただ、家から半径1km未満の範囲内だけで生活している私個人としては、あまり必要性を感じず、しかも少し気恥ずかしくもあり、残念ながらマタニティマークは未だバッグの内ポケットに忍ばせているだけである。

余談だが、このマタニティマーク、地域によってデザインが異なるようだ。

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