アンパンマンとまいごのうちゅうじん

久しぶりに、笑いすぎて泣いた。久しぶりに、笑いすぎて腹筋が痛くなった。このシュール極まりない世界…さすがは巨匠、やなせたかし先生だ。

それは娘が図書館で借りてきた紙芝居。今まで読んだアンパンマンのお話の中で、最もシュールで笑える作品である。

ある日、アンパンマンは迷子になった宇宙人の子ども、ぴいと出会い、家まで送り届ける。途中、お腹が空いたぴいは、アンパンマンの顔を食べる。宇宙人だからか、『ぴゃあ』とか『ぴよよーん』ばかり言っている。まるで、小島よしおのギャグだ。
宇宙船に到着し、ぴいの両親が登場!!お父さんの ぷーと、お母さんの ぽーである。その絵が、、、、ものすごく面白いのだ!!強烈なビジュアルで、一目見ただけで私の笑いのツボにハマってしまい、ゲラゲラ笑ってしまった。しかも、そのセリフがまたすごく面白い。以下、私がツボにはまったセリフを書いてみる。

ぷー:「このたびは うちの ぴいが おせわになりまして ありがたぷーぷー

ぽー:「ぽぽ わたしたちぽー ぽーとしているまに ぴいが まいごになりぽー しんぱいぽーで ねむれませんでした ぽぽぽ
↑これを読まされる私の身になっていただきたい。笑ってしまってまともに読めない!!

ぴい:「アンパンマンの かお とても おいしかったぴい」
アンパンマン:「いや ぼくなんか ただの あんぱんです。はずかしい
アンパンマンは かじられた はんぶんの かおを あかくして いいました。

↑これもツボ。半分の顔で照れるとは…なんというシュールさ!!それに君はただのあんぱんなどでは決してないぞ!!

紙芝居は、全12ページなのだが、この時点でまだ7ページ目!あと5枚もあると思うと、どんな展開を見せるのか想像するだけで笑いがこみ上げてしまう。

そして、両親はアンパンマンになにか御礼をしたいと言い出した。
ぷー:「こまったぷー。アンパンマンに おかしをあげるのは おかしいぷー

たしかにおかしい!!しかも、さりげなくダジャレになっているではないか!これは、やなせたかし先生の遊び心なのか!?

結局、アンパンマンは宇宙人のこころが入っているという緑色の箱をもらう。帰る途中、アンパンマンが独り言を言うのだが、このセリフの下に、演出のポイントが書いてある。そのポイントとは、なんとこうだ。

演出のポイント:とびながらの感じで

えーーーわかんない!!とびながらの感じって!?どんな風に読むの!?予想だにせぬアドバイスに、驚きと動揺を隠せない私。

そしてジャムおじさんのところへ帰ったアンパンマンは、空飛ぶ円盤と宇宙人の話をするのだが、それに対してバタコさんの言ったセリフがまたツボ。

バタコ:「あははは。うっそー。アンパンマンのあたまの なかは やっぱり  あんこね」

完っ全にアンパンマンを馬鹿にしている!これをバタコさんが言ったところに驚きと面白さがあるのだ。もーやめてやめてー!!笑い死にそうだ。

はじめは娘も一緒に笑っていたが、いつまでも笑い続けてまともに読めない私に次第に苛立って、「もう!ちゃんとよんでよ!!」と怒りだす始末。

結局、お土産にもらった緑の箱を開けると、箱の中から「あ・り・が・と・う・あ・ん・ぱ・ん・ま・ん」という言葉が出て来て、みんな大喜びでした。という結末である。

あまりにも面白かったので、夫に早速話して聞かせた。でも、夫は至って冷静。「え。別に、、、そこまでおかしいこと?」と言われてしまった…。つまらない。

こうなったら、笑いのツボが同じ、私の妹に読んでもらうしかない。偶然、動画を見つけたので、興味のある方は、ぜひ本物をご覧ください。

“アンパンマンとまいごのうちゅうじん” への2件の返信

  1. 突っ込みどころ満載!!
    最初は「不思議な緑色の子供」とちょっと気持ち悪い言い方から「ピーちゃん」に変わってる所にまず爆笑!!

    しかし私のイメージはバタコさんて、優しくてほんわかしてるイメージだったのに・・・これを見て実はツンデレの一面があるんだとまたもや爆笑!!

    ぜひとも、ぶっ飛んだ感じで読ませて頂きたいぽ~!!

  2. > みずきちさん

    コメントありがとうございます!この記事についてのコメント、心待ちににしていました、嬉しいです♪

    たしかに、バタコさんはツンデレ…!!吹きました(笑)
    新たに気づいたのですが、宇宙人のぴぃとぷーとぽーの名前は、林家ぺー・パー子夫妻がいるために、それ以外の音で決めたのではないかと推測しています。
    本当に、傑作です!!また借りてきたいと思っています。

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