寿司食いねェ!!

私は魚介類が好きだ。寿司や刺身が好き。特にイクラは大好物。
・・・しかし我が家の食卓に刺身は並ばない。夫が生ものが苦手だからだ。寿司、刺身はもちろんのこと、ステーキも例外でない。カチカチの「ウェルダン」でなければ食べない。
卵料理も同様。半熟のとろ〜っとした目玉焼き、ふわふわの半熟オムレツに至っても苦手で、全て「堅焼き」である。
そんな夫の家族はどうかといえば、全くそんなことはなく、特にお義父さんは自他共に認めるグルメである。美味しいもの、美味しい酒が大好き。料理だって本格的に作るそうだ。
「寿司が食べたくなったら、いつでも言いなさい。おいしい寿司屋に連れて行ってあげるからね」と常々私におっしゃって下さっていた。
そして、ついにお言葉に甘えて寿司屋に連れて行っていただくことになった。

その寿司屋は、西早稲田にある「八幡鮨」。その日はあいにくの雨だったが、お義父さん、お義母さん、夫と私の4人で食べに行った。カウンターのお寿司屋なんて、何年ぶりだろう。わくわくしちゃう!

寿司嫌いの夫を横目に、本当に遠慮なく好きなネタを注文させていただいた。
当たり前だけど、いつも食べているランチ用の持ち帰り寿司とは比べ物にならない美味しさだ。
ふっくらしたシャリと新鮮なネタが口の中で一体となり、絶妙なハーモニーを奏でる。
新鮮でとろけるようなトロ、イカ。適度な歯ごたえと甘みを持った赤貝やホタテ。寿司の王様ウニ、大好物のイクラもいただいた。初めていただくネタも沢山あった。創業明治元年の伝統を受け継ぐ板長のこだわりと、腕の良さが冴える。
どれもみんな期待をはるかに上回る美味しさだったが、何と言ってもこの日、一番衝撃を受けたネタ・・・それは「あなご」だ!!
ほとんど何も食べていない夫を見かねて、お義父さんが「あなご」を注文してくれた。私の中ではあなごは正直、あまり興味のないネタだったが、私もいただいてみることにした。
さて、お味は。。。

うおおおおーーーーっ!!!なんなんだ、このふ〜っくらした食感は!!(ただの「ふっくら」ではなく「ふ〜っくら」が正しい)
見た目は普通の厚みの、普通のあなごなのに、口に入れた瞬間「ふわぁ〜っ」と旨味が広がる。。。。
しかも、タレと塩と、二つの味が楽しめる。あなごを塩でいただくなんて、生まれて初めて!!
ひたすら感動〜!!美味しーーーーい!!

この「塩」にもこだわりがあって、世界各地の豊富な種類の塩が棚に並んでいた。
「塩だけなめても違いは分からないんですが、ネタによって合う、合わないがあるんですよ」と板前さんが教えてくれた。こだわってるな〜。さすがプロ!!こういうこだわりの職人さんって、素敵よね〜!尊敬しちゃう。

ここの板前さんの弟さんの奥様も、私と同じ7月出産予定、しかもお腹の子は女の子だという。
逆子が直らず、逆子体操などしてずいぶん苦労していたようだが、最近ようやく直って一安心とのこと。「やっぱり大きいわね〜」と、店の大女将はしげしげと私のお腹を見つめていた。
え、そう!?私も小さい方だって言われるけどな〜。「うちの嫁はお腹が小さいのよ〜」と、少し心配そうに大女将は言った。しかも何度も・・・。
いろんなタイプの妊婦さんがいるんだな。赤ちゃんが生まれたら、またお寿司を食べに連れて来たいな〜。それで子ども同士がお友達になれたら楽しいだろうな〜♪

さらにお吸い物まで出してくださって、本当に至れり尽くせりのおもてなし。こじんまりとした店内だが、アットホームな雰囲気で、心地よい距離感を保ちながらも常に客への気配りを忘れない。「また行きたい」と思わせる温かさがこの店にはあった。

お義父さんは、お土産にあなごと玉子、2種類の折を持たせてくれた。思う存分、お寿司を堪能させていただいた上に、お土産まで・・・!恐縮だけど、とても嬉しかった。こういう気配り、さすがは「大人」。お義父さんて、カッコいいな〜。
夫には悪かったけど、久しぶりのお寿司に大満足な夜だった。

お義父さん、八幡鮨さん、お寿司本当に美味しかったです。ごちそうさまでした!!お腹の子も喜んでおります♪
・・・きっと寿司好きの子どもになるぞ・・・

《 八幡鮨 》
〒169-0051 新宿区西早稲田3-1-1
03-3203-1634 
営業時間:昼11:30〜14:00
     夜17:00〜23:00
定休日:毎週日曜日

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