検診の結果、我が子は女の子だと判明し、早速夫にメールで報告したが返信はなかった。
その夜、夫が帰宅したのであらためて「女の子だって♡」と告げた。夫は嬉しいような、そうでもないような、何とも言えない顔をして、「いよいよ名前考えなきゃね」と言った。そして「女の子・・・ということで、子どもの教育は任せた!」だって。はい?なんでよ!?
「男の子だったらオレが手本にならなきゃなんないから気が重いけど、女の子なら母を見て育つでしょ。少し気が楽になった。」
・・・そうは言いながらも、夫はなんだかすっきりしない面持ちだった。元気がない。もっと喜ぶかと思ったのに。
「性別が判ったら、急に親になる実感が湧いてきた」ということらしい。いくら私のお腹が大きくなっても、「子どもが動いた」と言われても、お腹をさすってみても、男親にはピンとこないと言う。そりゃそうだ、私でさえ実感ないんだもの。
夫曰く、今まで考えることの大半は仕事のことだった。しかし、これからは子どもの事も考えなければならない。子どもが幸せな人生を歩めるように、どう導いていったらいいのか?など、とにかく色々と考えてしまうようだ。
子どもが出てくる10ヶ月の間に、私だけではなく夫も「親」になる準備をしているのだ。
「それで、ピアノやらせるの?」と夫に聞かれた。「本人にやる気と才能があればね」と答えた。ま、でもやらざるを得ない環境ではあるな。周りはもちろんそれを期待しているし、私だってピアノ以外に教えてやれることないもんね。
それにしても女の子だと何かと物入りで大変そうだな。服の好みもうるさいだろうし、髪の毛を結ってあげたり、手作りのものだって用意する機会も多いだろうし。
お洋服も手作りできれば経済的だよね。でも私、裁縫って昔から苦手〜。
「いよいよやらざるを得ないかな」と夫に言うと、「ぜひ、やりなさい」とキッパリ言う。
。。。出産祝いにミシン買ってくれる人いないかな?