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次女、謎の紫斑騒動

それは2011年12月26日、次女が突然発熱したことから始まった。それまでも、鼻水を垂らしていない日はなかったし、ちょこちょこ熱を出して体調を崩していて不安定な状態が続いていたから「またか」という感じだった。
小児科に連れて行くと「普通の風邪だから年内中には治るでしょう。」と言われホッとした。暮れには病院も閉まってしまうから、ギリギリセーフだ。これで治ればありがたい。大事をとって翌日まで保育園はお休みし、年内保育園最終日の28日、元気に登園した。


ところが29日の朝、寝起きの次女に異変が起こっているのに気づいた。次女の顔にうっすら赤い発疹が出ている。それは時間が経つにつれ大きくなり、みるみるうちに顔や首に広がっていった。前の日に何か悪い物でも食べてアレルギーを起こしたのだろうか?それにしては反応が遅い。
とりあえずオムツを替えようとズボンを脱がせたら、足やお腹にも赤い大きな発疹が広がっているではないか!慌てて年末開いている小児科を受診した。

先生にそれまでの経緯を話して全身に広がった蕁麻疹のような赤い斑点を見せた。風邪を引いたときに受診した別の病院で出された薬に対するアレルギーによるもの、あるいは、ずっと体調を崩していたため抵抗力が弱っているときに細菌感染して、症状を引き起こしたかもしれないとのこと。とはいえ、原因の特定はできないようだった。本人は多少かゆみを覚えて掻く事はあっても、さほど気にならない様子だ。わりと機嫌も良く食欲もあった。「この赤みがもっと広がって、さらに赤黒くなってきたら、ちょっとまずいかもしれない。血小板減少性紫斑病の疑いもある。30日の午前中までやってるから、明日もう一度診せにきて」と言われた。血小板の数値が下がっていないかどうかを調べるために血液検査をして、細菌の感染を抑える薬と、かゆみを抑える塗り薬を処方してもらった。

紫斑病?初めて聞く言葉だ。さっそく紫斑病を調べてみると、色々な種類があり、ものによってはかなりの難病で完治に時間がかかるらしい。突然の出来事にとまどうばかりだった。もし紫斑病だったとしたら、安静にしていないとちょっとの刺激ですぐ出血して紫斑ができてしまうらしい。服も肌触りが柔らかく、刺激の少ないゆったりしたものを着せるようにと言われた。


30日、もう一度小児科を受診した。赤みは顔と下半身を中心に地図のように広がり、見ていて痛々しかった。前の日にできた紫斑の色は、赤黒く変わっていた。赤みが引いていればお正月の帰省も可能だったが、こうなったら念のため安静にした方が良さそうだ。幸い血液検査の結果は異常なかった。紫斑病による紫斑は、次女のものに比べて もっと小さくて細かいから、おそらく違うとは思うけれど、この紫斑がもっと広がると急激に体調が悪化する恐れがあるため、紫斑の色が濃くなってきたら念のため大学病院の救急外来を受診するように」と言われ、最寄りの大学病院をいくつか教えてもらった。

実家に連絡をして、お正月の帰省はやめた。「迎えに行くからYummyだけでも来たら?」と母は言ってくれたが、わざわざ群馬から来てもらうのも申し訳ないし、何より「家族が病気なのに、一人だけが楽しい思いをするのは良くない。Yummyには我慢することを覚えさせたい。」という夫の考えで、長女も家に残ることになった。ものすごくがっかりして泣きべそをかく長女。可哀想だったが、本屋で好きな本を買ってなだめた。

次女は発熱により夜中は苦しそうだった。ぐずる次女にかかりきりで、本当に一日中、何もできず家に引きこもっていた。一度、大学病院に問い合わせてみたが、混んでいて何時間待つか分からない上に、専門の医者がいないし血液検査もできず、大した治療はできないと遠回しに断られているような印象だった。結局、自宅で安静にしているしかなかった。

大晦日、元旦と、テレビの正月番組を観て「ああ、年が明けたんだなぁ」とぼんやり思うだけで、おせち料理も豪華な料理も並ばない、地味な2012年の幕開けだった。
そういえば長女が1歳の頃、同じように年末に体調を崩してお正月の帰省を諦めた年があった。帰省する気でいたので食材をすっかり消費してしまい、何も冷蔵庫に入っておらず、お歳暮に戴いたチョコレートの缶を空けて、夫と二人、黙々とチョコレートをむさぼり食べた記憶が鮮明に蘇ってきた。あんなにチョコレートを夢中で食べたのは生まれて初めてだった。そのエピソードを長女に話して聞かせたが、本人は全然覚えていなかった。当たり前か。

数日経つと、次女の紫斑は次第に色が薄くなってきた。紫斑の中央から、どんどん色が抜けて散っている感じだった。機嫌も良いし、回復傾向にあるのは間違いなかった。
2日には、主人のご両親と従妹家族に遊びに来てもらい、みんなで食事をした。
久しぶりのにぎやかな時間となり、退屈していた長女と次女は、従妹達と遊べてとても喜んでいた。

1/6、やっと小児科が開いて受診した。その頃には紫斑はほとんど消えていた。
年末年始の紫斑の写真を見せると、「これは大学病院を受診してもいいレベルだったね。」と言われた。「今回はこれで大丈夫そうだけど、今後も発熱後に同じような症状が出ないとも限らないので、体調を崩したらすぐに受診してください。しばらく慎重に見ていきましょう。」とのことだった。

あれから9ヶ月経つが、その後は体調を崩しても紫斑の症状は出ていない。あれは一体何だったのか分からないが、とにかく現在の次女は、あの頃に比べて病気もほとんどしなくなり、元気いっぱいに保育園へ通っている。むしろ今年は親である我々の方がバテ気味で、ぎっくり腰になったり、過労で体調を崩すという情けない状態だ。

それにしても、普段はその騒がしさにうんざりし、言う事を聞かなくてイライラしたり叱ったりの連続で、可愛いだけじゃないのが本音だけど、こういう事があると、つくづく子どもは元気が一番だと思い知らされる。健康に感謝しなければ…。
子どもの体調は急変するから、「このくらいなら大丈夫だろう」と楽観せず、できる限り大事を取って早めに受診するようにしたいものだ。

病気,
2012年10月1日

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